シロアリ駆除後の再発率はどのくらい?再発の原因と防止策を徹底解説
「シロアリ駆除をしてもらったのに、また出てきた」という経験をお持ちの方は少なくありません。シロアリの駆除は1度行えば終わりというものではなく、適切な対策を継続しなければ再発するリスクが存在します。特に薬剤の効果が切れる5年前後は要注意の時期です。
この記事では、シロアリ駆除後の再発率の実態・再発の主な原因・再発のサインの見つけ方・再発防止策・もし再発してしまった場合の対処法まで、詳しく解説します。
シロアリ駆除後の再発率の実態

築年数と被害率の関係
国土交通省補助事業として実施された「シロアリ被害実態調査報告書(2013年)」によると、築10年未満の建物では被害発生率は約5%であるのに対し、築20年を超える物件では5棟に1棟(約20%)がシロアリの被害に遭っているという実態が明らかになっています。この数字からも、築年数が経過するほどシロアリ被害・再発のリスクが高まることがわかります。
一般的にシロアリ駆除で使用する薬剤(防蟻処理剤)の効力持続期間はおよそ5年とされています。適切に施工されていれば5年間の再発を防ぐことは十分可能ですが、実際に5年経過後に再施工を行う住宅は少なく、再発リスクが放置されているケースが多く見られます。
再発が起こりやすいタイミング
シロアリ駆除後に再発しやすいタイミングは、大きく分けて2つあります。1つ目は駆除後間もない時期(数ヶ月〜1年以内)です。この時期に再発が起きる場合は、駆除が不完全でコロニー(巣)の一部が生き残っていた可能性があります。2つ目は薬剤効果が薄れてくる5年前後です。薬剤の効果が消失するとシロアリが外部から侵入しやすくなり、特に床下が湿気を帯びている住宅で被害が出やすくなります。どちらのタイミングも、定期点検と計画的な再施工によってリスクを低減することができます。
再発する主な原因
薬剤の効果切れ
シロアリ駆除に使用される薬剤の多くは、環境への影響を抑えるため自然分解される成分が主流となっています。その結果、効果の持続期間は概ね5年程度となっており、5年を過ぎると薬剤の防蟻効果が急激に低下します。この状態では、外部から侵入してくるシロアリを防ぐ「バリア」が機能しなくなり、再び床下や木材に侵入される可能性が高まります。特に新たな薬剤処理を行わずに長期間放置した住宅は、侵入のリスクが高い状態が続いていると理解しておく必要があります。
駆除漏れによるコロニーの残存
シロアリは一つのコロニー(群れ)が数万〜数十万匹規模になることがあり、巣が床下の深い部分にある場合や、壁の中・基礎の隙間に潜んでいる場合は、薬剤が十分に行き届かないことがあります。目に見える部分のシロアリだけを駆除しても、本体のコロニーが残存していれば短期間で再発します。再発リスクを下げるためには、床下全体への薬剤散布と、侵入経路となりうる部位を含めた徹底的な処理が必要です。
湿気・水分の環境改善不足
シロアリは水分を好み、特にヤマトシロアリは湿った木材を主な食害対象とします。雨漏り・結露・排水管の水漏れなどによって床下や基礎に湿気がたまりやすい環境が維持されていると、駆除後に別のコロニーが侵入・定着しやすくなります。シロアリの再発を防ぐためには、薬剤処理だけでなく、湿気の原因となる根本的な問題(雨漏り補修・床下換気の改善・防湿シートの施工など)を同時に解決することが重要です。
隣接物件や庭木からの侵入
シロアリは地中や木材の中を通って広範囲に移動することができます。隣接する建物でシロアリ被害が発生している場合、地中を経由して自宅に侵入するケースがあります。また、庭に放置された切り株・廃材・腐った木材はシロアリの格好の巣場所となり、そこから建物へと侵入することもあります。庭の管理も再発防止の重要な要素の一つです。
再発のサインと早期発見のポイント

目視で確認できるサイン
シロアリの再発を早期に発見するためには、定期的な目視点検が効果的です。代表的なサインとしては、羽アリの発生(春〜初夏に飛来することが多い)、床や柱の表面に浮き出る「蟻道(ぎどう)」と呼ばれる泥状のトンネル、叩いても音が空洞のように響く木材、床板が沈む・フローリングが柔らかくなる感触などが挙げられます。これらのサインを発見した場合は、早急に専門業者に連絡して調査を依頼することをおすすめします。
床下への直接確認
最も確実な確認方法は、床下点検口から床下を直接確認することです。懐中電灯を使って基礎・束柱・大引き・根太などを目視し、蟻道の形成・木材の腐朽・シロアリの蟻塚などがないかをチェックします。ただし、床下は狭く暗い空間であるため、一般の方が単独で入るのは難しい場合もあります。年1回を目安に専門業者による床下点検を依頼することで、再発を早期に発見し被害を最小限に抑えることができます。
再発防止のための具体的な対策
5年ごとの定期再施工
シロアリの再発防止において最も効果的な対策は、5年ごとに防蟻処理を再施工することです。薬剤の効果が持続している間は外部からの侵入を防ぐバリアが機能していますが、効果が切れる前に次の施工を行うことで、継続的な保護が維持できます。多くの防蟻業者は5年保証を提供しており、保証期間終了前に再施工の案内を行っています。この案内が届いた際には、速やかに対応することをおすすめします。
床下の湿気対策
床下の湿気を低減することは、シロアリの再発防止に直結します。床下換気口を定期的に確認して通気を確保すること、防湿シート(ポリエチレンシート)を床下全面に施工して土壌からの湿気を遮断すること、調湿剤を設置して相対湿度を下げることが有効な対策です。特に布基礎(コンクリートで覆われていない土の床下)の住宅は湿気がたまりやすいため、防湿対策を優先的に行うことが推奨されます。
庭の管理と木材廃材の撤去
庭に放置された切り株・廃材・古い木製フェンスなどは、シロアリの巣となりやすいため速やかに撤去することが重要です。木製の花壇やウッドデッキも定期的に点検し、腐朽が進んでいる部分は早めに補修または交換します。建物の基礎周りに植え込みや土盛りがある場合は、基礎とシロアリが侵入しやすい環境を作ってしまうことがあるため、適切な管理を行ってください。
再発してしまった場合の対処法
自己判断せずに専門業者に連絡する
シロアリの再発が疑われる場合は、自己判断でホームセンターの市販品を使って対処しようとするのは避けてください。市販の殺虫剤では表面のシロアリを駆除できても、コロニーの中心部(女王アリ)まで届かないことが多く、根本的な解決には至らないケースがほとんどです。専門業者に調査を依頼し、被害の状況と範囲を正確に把握したうえで適切な処理方法を選んでもらうことが、最も確実な対処法です。
保証期間内であれば無償対応を確認する
前回の駆除から5年以内に再発が発生した場合、施工業者の保証期間内であれば無償で再施工してもらえる可能性があります。まずは施工を依頼した業者に連絡し、保証の内容と適用条件を確認することから始めてください。保証書を紛失している場合でも、施工記録が業者側に残っていることが多いため、施工業者名・施工日が分かれば問い合わせることができます。
被害が広がっている場合の修繕
シロアリによる食害が進んでいる場合は、駆除処理だけでなく、損傷した木材の補修・交換が必要になります。床下の根太や大引きが食害を受けている場合は、構造上の強度が低下している可能性があるため、専門業者による点検と補修工事を検討してください。放置するほど修繕の範囲と費用が広がるため、再発を発見したら早期に対応することが被害を最小限に抑えるポイントです。
まとめ
シロアリ駆除後の再発は、薬剤効果の消失(5年が目安)・コロニーの残存・湿気環境の未改善・外部からの侵入などが主な原因です。築20年を超える住宅では5棟に1棟が被害を受けているというデータもあり、駆除後も継続的な対策が不可欠です。再発防止には5年ごとの定期再施工と床下の湿気対策が最も効果的であり、庭の廃材撤去や定期的な床下点検も組み合わせることで再発リスクを大幅に下げることができます。羽アリの発生・蟻道の発見・床の沈みなどの異変を感じたら、自己判断せずに専門業者に早めに相談することをおすすめします。
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