シロアリ駆除後に再発する原因とは?侵入経路・環境要因・業者選びまで徹底解説
「一度シロアリを駆除してもらったのに、また出てきた」——このような経験をされた方は決して少なくありません。シロアリは駆除後も条件が揃えば再び侵入・定着するリスクがあり、「駆除=完全解決」ではないことを理解しておく必要があります。
この記事では、シロアリ駆除後に再発する主な原因を詳しく解説するとともに、再発しやすい住宅の特徴・侵入経路の種類・環境面からの根本的な再発防止策・信頼できる業者の選び方まで幅広く紹介します。
シロアリが再発する6つの主な原因

原因①:薬剤効果の期限切れ
シロアリ駆除に使われる防蟻薬剤の有効期間は一般的に5年程度とされています。現在主流となっている薬剤は環境負荷を抑えるために生分解性の成分が使われており、効果の持続性は過去の薬剤に比べて短くなっています。5年を超えて効果が消失した状態では、外部から侵入してくるシロアリを防ぐバリア機能が失われ、再発のリスクが急速に高まります。定期的な再施工を行わない限り、経年とともに再発リスクは増し続けます。
原因②:駆除の不完全さ(コロニーの残存)
シロアリの巣(コロニー)は、床下の深部・壁の内部・基礎の隙間など、目に見えない場所に存在することがあります。薬剤処理が表面的な範囲に留まり、コロニーの中心部(女王アリや兵アリ)に十分な量の薬剤が届かなかった場合、残存したシロアリが増殖して再発につながります。特に被害が広範囲に及んでいる場合は、一度の処理では完全なコロニーの消滅が難しく、複数回の施工や追加確認が必要になるケースがあります。
原因③:施工方法・施工品質の問題
業者のスキルや施工方針によっても再発リスクは変わります。床下全体への均一な薬剤散布が行われていない場合や、侵入経路となる基礎の隙間・配管貫通部への処理が省略されている場合は、駆除後すぐに再発することがあります。見積もり金額を下げるために施工を省略する悪質な業者も存在するため、施工内容の詳細を事前に確認することが重要です。
原因④:湿気・水分環境の放置
シロアリ、特にヤマトシロアリは湿った木材を好みます。雨漏り・給排水管の水漏れ・浴室周辺からの水分浸透・床下の湿気によって常に木材が湿った状態であれば、駆除後に別のコロニーが侵入・定着しやすくなります。薬剤処理だけを行い、湿気の根本原因を放置していると、条件が揃い次第シロアリが再び定着する環境を維持し続けることになります。
原因⑤:外部からの新規侵入
シロアリは地中を通って広範囲に移動できるため、隣接する建物や庭の木材・切り株から新たなコロニーが移動してくることがあります。自宅の駆除が完全だったとしても、外部環境からの侵入が続く限り再発リスクは消えません。庭の廃材・腐った木材・古い枕木などを放置していると、シロアリの誘引源となり、そこから建物への侵入経路が形成される可能性があります。
原因⑥:基礎・外壁のひび割れからの侵入
コンクリートの基礎にひび割れ(クラック)が生じていると、シロアリが地中からひび割れを通って床下・壁内部へと侵入することがあります。新築時には問題がなくても、地震・地盤沈下・経年劣化によって基礎にクラックが入ることは珍しくありません。基礎の点検とひび割れの補修は、シロアリの侵入防止の観点からも定期的に行うことが推奨されます。
シロアリの主な侵入経路
地中からの侵入(地中侵入型)
ヤマトシロアリ・イエシロアリなど日本で多く見られるシロアリの多くは、地中に巣を持ち地中から建物へ侵入します。基礎と土台の接点・基礎のひび割れ・床下の換気口周辺・配管貫通部など、わずかな隙間があれば侵入できます。地中侵入型のシロアリは蟻道(ぎどう)と呼ばれる泥製のトンネルを作りながら移動するため、床下に蟻道が発見された場合は侵入が進んでいるサインです。
羽アリによる飛来侵入
成熟したコロニーは春〜初夏にかけて羽アリを大量に飛ばして新たな巣を作ります。羽アリが窓や換気口から室内・床下に侵入し、新しいコロニーを形成することで被害が始まるケースもあります。羽アリを室内で見つけた場合は、既にシロアリが活動しているサインである可能性が高いため、早急に専門業者に調査を依頼することをおすすめします。
木材・廃材を介した侵入
シロアリが潜んでいる木材(廃材・薪・古材など)を建物内や基礎近くに持ち込むことで侵入するケースもあります。ウッドデッキ・木製フェンス・植木鉢の土台として使っている廃材なども、気付かないうちにシロアリの住処になっていることがあります。建物外部の木材類は定期的に確認し、腐朽や変色が見られる場合は早期に撤去または交換してください。
再発しやすい住宅の特徴
床下の換気・湿気管理が不十分
布基礎(コンクリートで覆われていない土の床下)の住宅は、地面からの湿気が直接上がってきやすく、床下が湿気を帯びた状態になりやすい構造です。換気口が植え込みや荷物で塞がれていたり、設置間隔が不十分で空気の流れが悪かったりする場合も、湿気がこもりやすくなります。定期的に床下の換気口周辺を確認し、障害物を取り除いて通気を確保することが重要です。
新築・リフォーム後に防蟻処理を行っていない
新築時に防蟻処理が施されている場合でも、5年が経過すれば薬剤効果はほぼなくなります。リフォーム時に土台や床材を交換した場合、新しい木材部分に防蟻処理が施されていないと、未処理箇所からシロアリが侵入するリスクが生じます。リフォーム業者に防蟻処理の実施状況を確認し、未施工の場合は専門業者に依頼することを検討してください。
雨漏り・配管水漏れを放置している
雨漏りや配管からの水漏れが続いている場合、床下・壁内部・基礎に水分が継続的に供給され、木材が常に湿った状態になります。このような環境はシロアリにとって非常に住みやすく、駆除後も再侵入・定着しやすい状況が続きます。シロアリの再発を防ぐためには、水回りの点検と修繕を防蟻処理と並行して行うことが不可欠です。
再発を根本から防ぐ環境改善

床下の防湿・換気の整備
床下全面に防湿シート(ポリエチレンシートなど)を敷くことで、土壌からの湿気を大幅に低減できます。また、調湿剤(炭・シリカゲル系製品など)を設置することで床下の相対湿度を下げ、シロアリが好む環境を解消する効果があります。床下換気口が十分に機能しているか、年1回程度は確認することをおすすめします。
基礎・外壁のひび割れ補修
コンクリートの基礎に発生したひび割れは、防水性エポキシ樹脂や専用のシーリング材で補修することで、シロアリの侵入経路を塞ぐことができます。外壁のひび割れについても、放置するとそこから雨水が浸入して内部の木材を湿らせ、シロアリの食害につながるため、定期的な外壁点検と補修が推奨されます。
業者選びで失敗しないためのポイント
日本しろあり対策協会の登録業者を選ぶ
公益社団法人「日本しろあり対策協会」に加盟している業者は、一定の技術基準を満たしていることが確認されており、施工後に5年間の保証が提供されることが一般的です。協会のウェブサイトで加盟業者を検索できるため、業者を選ぶ際の参考にしてください。
施工前に床下調査と施工内容の説明を求める
信頼できる業者は施工前に必ず床下を調査し、被害の状況・シロアリの種類・侵入経路を説明してくれます。床下調査もなく即座に施工を提案する業者や、見積もり金額が極端に安い業者は、施工品質に問題がある可能性があります。複数の業者に見積もりを依頼し、施工内容と保証内容を比較したうえで依頼先を選ぶことをおすすめします。
まとめ
シロアリ駆除後の再発は、薬剤効果の消失・コロニーの残存・施工不完全・湿気環境の放置・外部からの新規侵入・基礎のひび割れなど、複数の原因が重なって起こります。再発を根本から防ぐためには、5年ごとの定期再施工に加え、床下の湿気対策・雨漏りや水漏れの修繕・庭の廃材撤去・基礎ひび割れの補修といった環境改善を組み合わせて行うことが重要です。業者選びの際は日本しろあり対策協会の登録業者を基準に、床下調査と施工内容の事前説明を必ず求めてください。シロアリ被害は早期発見・早期対応が修繕コストを大きく左右するため、少しでも異変を感じたら速やかに専門業者に相談することをおすすめします。
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