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5月の羽アリはシロアリのサイン?見分け方と正しい対処法

5月に入ると、窓の周辺やベランダに大量の羽アリが飛んできたという相談が急増します。この時期に発生する羽アリの多くはヤマトシロアリの羽アリであり、建物にシロアリの巣が存在する可能性を示す重大なサインです。日本国内のシロアリ被害のおよそ9割がヤマトシロアリによるものとされており、5月の羽アリを「ただの虫」と見過ごしてしまうと、知らないうちに住宅の構造材が深刻な食害を受けていることもあります。本記事では、5月に羽アリが発生する理由や見分け方、正しい対処法について詳しく解説します。

5月に羽アリが大量発生する理由

5月は日本で最もシロアリの羽アリが飛び立つ時期です。なぜこの季節に集中するのか、その仕組みを理解しておきましょう。

ヤマトシロアリの群飛シーズン

日本に広く分布するヤマトシロアリは、4月下旬から5月にかけて「群飛(ぐんぴ)」と呼ばれる行動を起こします。群飛とは、巣の中で成長した羽アリたちが一斉に飛び立ち、新たな営巣場所を求めて移動する現象です。気温が20度を超え、湿度が高く、風の穏やかな日の日中、特に雨上がりの蒸し暑い午前中から昼過ぎにかけて大量の羽アリが飛び出します。近年は地球温暖化の影響で気温上昇が早まっており、例年より早い4月中旬から羽アリの飛来が確認されるケースも増えています。

羽アリの発生は巣が成熟したサイン

羽アリが発生するということは、シロアリのコロニー(巣)がある程度成熟していることを意味します。一般的にヤマトシロアリのコロニーが羽アリを送り出せるまでに成長するには、巣ができてから数年以上かかるとされています。つまり、5月に自宅の窓から羽アリが大量に飛び出した場合、少なくとも数年前からシロアリが建物内に棲みついていた可能性が非常に高いのです。羽アリの発生は被害の始まりではなく、すでに進行した被害の現れと捉えるべきです。

イエシロアリの群飛時期との違い

関東以南の温暖な地域では、6月から7月にかけてイエシロアリの群飛が起こります。イエシロアリはヤマトシロアリよりも攻撃性が強く、被害の進行速度も速いため、より警戒が必要です。イエシロアリの羽アリは夕方から夜にかけて飛び出し、街灯や室内の照明に引き寄せられるという特徴があります。5月にはヤマトシロアリ、6月以降はイエシロアリと、時期によって注意すべきシロアリの種類が変わることを覚えておきましょう。

シロアリの羽アリとクロアリの羽アリの見分け方

5月に飛ぶ羽アリがすべてシロアリというわけではありません。クロアリ(普通のアリ)も同時期に羽アリを出すことがあるため、見分け方を知っておくことが重要です。

体型の違い

シロアリの羽アリとクロアリの羽アリは、体型に明確な違いがあります。シロアリの羽アリは頭部から腹部にかけて寸胴型で、胸部と腹部の間にくびれがありません。一方、クロアリの羽アリは腰の部分がはっきりとくびれているのが特徴です。この「くびれの有無」は最も簡単な見分けポイントで、肉眼でも十分に判別できます。

羽の形状と触角の違い

羽の形にも大きな違いがあります。シロアリの羽アリは前後の羽がほぼ同じ大きさで、体長の約2倍の長さがあります。対してクロアリの羽アリは前の羽が後ろの羽より大きく、羽の大きさに明確な差があります。また、触角にも違いが見られ、シロアリの触角は数珠状でまっすぐなのに対し、クロアリの触角は「く」の字に曲がっています。

特徴 シロアリの羽アリ クロアリの羽アリ
体型 寸胴型(くびれなし) 腰がくびれている
羽の大きさ 前後の羽がほぼ同じ 前の羽が大きい
触角 数珠状でまっすぐ 「く」の字に曲がる
体色 黒褐色(ヤマトシロアリ) 黒色
飛ぶ時間帯 日中(ヤマトシロアリ) 種類によって異なる

落ちた羽で判別する方法

群飛後のシロアリは着地するとすぐに羽を落とします。窓のサッシや玄関まわりに大量の羽だけが落ちている場合は、シロアリの羽アリであった可能性が非常に高いです。シロアリの羽は薄くて透明感があり、前後同じ大きさで均一な形状をしています。羽だけが不自然に大量に散乱している光景を目にしたら、すぐに専門業者への相談をおすすめします。

5月に羽アリを見つけたときの正しい対処法

羽アリを発見したとき、正しい対応を取ることで被害の拡大を防ぐことができます。慌てずに適切な手順で対処しましょう。

やってはいけない対処

市販の殺虫スプレーを羽アリに直接吹きかけるのは避けてください。殺虫剤に含まれる忌避成分がシロアリに危険を察知させ、巣の移動を引き起こす可能性があります。巣が別の場所に移ると被害範囲が広がるだけでなく、駆除が困難になってしまいます。また、羽アリが出てくる穴をテープで塞ぐのも逆効果です。出口を塞がれたシロアリは別のルートを開拓してしまい、これまで被害のなかった場所にまで侵入する恐れがあります。

掃除機で吸い取るのが最善

羽アリへの応急処置として最も効果的なのは、掃除機で吸い取ることです。シロアリの羽アリは非常に弱い虫で、掃除機の吸引力だけで死滅します。巣に危険信号を送ることもなく、室内を清潔に保ちながら対処できるため、まずは掃除機での除去を行いましょう。大量に発生している場合は、窓やドアを閉めて侵入経路を断ちつつ、室内にいる個体を掃除機で順次吸い取っていきます。

早急に専門業者へ相談する

応急処置を終えたら、できるだけ早く専門のシロアリ駆除業者に調査を依頼しましょう。羽アリの発生はすでにシロアリ被害が進行しているサインですから、自己対処だけでは根本的な解決にはなりません。業者への相談時には、羽アリを発見した日時、場所、数の目安、可能であれば羽アリや落ちた羽の写真を用意しておくと、スムーズに状況を伝えられます。多くの業者は現地調査を無料で実施しているため、まずは調査だけでも依頼することをおすすめします。

シロアリの羽アリが発生しやすい家の特徴

すべての住宅が同じリスクを抱えているわけではありません。シロアリが発生しやすい環境条件を把握しておくことで、予防意識を高めることができます。

築年数と防蟻処理の関係

新築時に施される防蟻処理の効果は一般的に5年程度で薄れるとされています。築5年を超えた住宅は防蟻効果が低下しており、シロアリ被害のリスクが高まります。築10年以上で一度も防蟻処理を再施工していない場合、シロアリに対する防御がほぼ無い状態といえます。特に築20年以上の住宅では、建材の経年劣化も加わってシロアリが侵入しやすくなっているため、定期的な点検と防蟻処理の再施工が強く推奨されます。

湿気が多い立地条件

敷地の水はけが悪く、建物周囲に水が溜まりやすい環境はシロアリにとって好条件です。河川や水田の近くに建つ住宅、北側で日当たりが悪く地面がいつも湿っている住宅は注意が必要です。また、庭に樹木が多く植えられていて建物の基礎まわりに陽が当たりにくい環境も、シロアリの活動に適した湿度を維持しやすくなります。こうした立地条件に当てはまる場合は、通常以上にシロアリ対策に気を配る必要があります。

木材や段ボールの放置

庭やベランダに古い木材や使わなくなったウッドデッキの端材、段ボール箱などを放置していると、シロアリの餌場となり、建物への侵入を誘引します。特に地面に直接置かれた木材は、シロアリにとって理想的な餌と住処を兼ねるものです。ガーデニング用の枕木や花壇の木枠も長期間使用していると内部がシロアリに食害されていることがあるため、定期的に状態を確認しましょう。

5月の羽アリ対策として今からできる予防法

羽アリが飛び始める前、つまり4月から5月初旬にかけての時期に予防策を講じておくことで、被害を未然に防ぐことができます。

家の周囲の環境整備

建物の基礎まわりをすっきりさせることが予防の第一歩です。基礎に接するように物を置かない、不要な木材やゴミを片づける、雨樋の詰まりを解消して基礎付近に水が溜まらないようにするといった対応を行いましょう。エアコンの室外機からの排水が基礎に流れ込んでいないかも確認してください。排水が基礎付近にかかり続けると土壌の湿度が上がり、シロアリを引き寄せる原因になります。

5年ごとの防蟻処理の実施

防蟻薬剤の効果は一般的に5年で切れるため、5年ごとに再処理を行うことが最も確実な予防策です。前回の防蟻処理から5年以上経過している場合は、羽アリのシーズンを迎える前に専門業者に相談し、再処理を検討しましょう。予防のための防蟻処理は、シロアリ被害が発生してからの駆除と比べて費用も大幅に抑えられます。

室内の湿度管理

シロアリは高湿度の環境を好みます。浴室やキッチンなどの水まわりは使用後の換気を徹底し、梅雨時期には除湿器の活用も検討してください。床下の通気口が家具や荷物で塞がれていないか確認し、床下の空気が適切に循環するよう配慮することも重要です。押入れやクローゼットは定期的に扉を開けて風を通し、湿気がこもらないようにしましょう。

まとめ

5月に発生する羽アリの多くはヤマトシロアリの羽アリであり、建物にシロアリの巣が存在している重大なサインです。羽アリを見つけたら殺虫剤は使わず、掃除機で吸い取って応急処置を行い、速やかに専門業者に調査を依頼しましょう。シロアリとクロアリの羽アリは体型や羽の形で見分けることができるため、落ち着いて確認してください。被害を防ぐには5年ごとの防蟻処理と日常的な湿気対策が有効です。5月の羽アリを見過ごさず、大切な住まいを守るために適切な行動を取りましょう。

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