シロアリがいる家の特徴とは?見逃すと危険なサインと対策を徹底解説
「床がギシギシ鳴る」「柱を叩くと空洞のような音がする」などの現象は、実はシロアリ被害の前兆かもしれません。シロアリは家の土台や柱などの木材を食べてしまう害虫で、放置すると住まいの安全性を脅かす深刻な被害をもたらします。
本記事では、シロアリがいる家に見られる特徴やサイン、放置するとどうなるのか、そして具体的な予防・対策法についてわかりやすく解説します。
シロアリの被害は「早期発見・早期対処」が鍵です。ご自宅を守るための参考にしてください。
シロアリがいる家の特徴を知るべき理由とは?

まずは、なぜ「シロアリがいる家の特徴」を知ることが大切なのかを確認しましょう。
家の劣化を早める原因になることを知るため
シロアリは建物の土台・柱・床下などの木材をエサにして食べてしまうため、建物の強度が大きく落ちます。
シロアリによる木材の腐食は年間を通じて徐々に進行し、数年で床や壁が抜けるような事例も報告されています。
特に湿気の多い場所ではシロアリの繁殖が活発になり、より早く被害が広がります。
つまり、家の劣化スピードを早める最大の要因のひとつがシロアリなのです。
修繕費用が高額になる可能性があるから
シロアリの被害が進むと、床の張り替え・柱の交換・家の基礎工事など大がかりな修繕が必要になるケースもあります。
床下構造材の腐食によるリフォーム費用は100万円以上かかることもあるとされています。
特に早期に気づかなかった場合は、保険対象外になることも多く、すべて実費での負担になる可能性が高いです。
そうなる前に、シロアリのサインを早めに察知することが重要です。
家の資産価値が下がるから
シロアリ被害歴のある住宅は、資産価値が大きく下がる傾向があります。
不動産売買時の重要事項説明でも、過去にシロアリ駆除を行った場合はその履歴を明示する必要があります。
特に、建物の構造にダメージがあると、買い手からの信頼も失いやすく、売却価格が大幅に下がることもあります。
住宅を資産として守るためにも、被害が出る前の予防や早期の対策が求められます。
健康被害につながることもあるから
シロアリそのものは人を刺したりしませんが、湿気や腐食によってカビやダニが繁殖しやすくなるため、アレルギーや喘息などの健康被害につながる恐れがあります。
家の中の空気環境は、健康に直結しています。構造の腐食は、見えない健康被害を引き起こす可能性があるのです。
「シロアリ=家の構造の問題」ではなく、「家族の健康問題」にもつながると理解しておくことが大切です。
早期発見・早期対策で被害を最小限にできるから
シロアリは初期段階で発見できれば、比較的安価に駆除・修繕が可能です。
5年に1度の専門業者による点検が推奨されています。
これを守るだけでも、被害の拡大を防げる確率が大幅に上がります。
また、日常のちょっとした違和感(音、ニオイ、虫など)を見逃さないことも、早期発見につながります。
シロアリがいる家の特徴でよくある5つのサイン
ここでは、シロアリがいる家によく見られる特徴的なサインについて紹介します。
床がギシギシ鳴る・沈む
歩いたときに床がギシギシ音を立てたり、部分的に沈む感じがする場合、床下の木材がシロアリによって食べられている可能性があります。
このような症状は、床材の支えが弱くなっている証拠です。
築年数が10年以上の木造住宅では、特に注意が必要です。
このような場合は、床下の確認を早急に行うべきです。
柱や壁を叩くと空洞音がする
木材を叩いたときに「コンコン」という中が空洞のような音がすると、木の内部がシロアリに食べられてスカスカになっているサインです。
これは外見ではわからないため、音で異変に気づくしかありません。
家の柱や壁に違和感を感じたら、専門業者に診てもらうことをおすすめします。
特に床下や押し入れの壁はチェックポイントです。
木材の表面に小さな穴や土の筋がある
木の表面に直径1〜2ミリほどの小さな穴が空いていたり、土のような筋が木材や壁についていたら、それは蟻道(ぎどう)と呼ばれるシロアリの通り道かもしれません。
蟻道は湿気を保ちながら移動するためのルートで、活動の痕跡としてよく見られます。
一度見つけたら、周囲の木材にも被害がないか要チェックです。
見逃すと被害が広がる危険があります。
羽アリを室内で見かける
春から夏にかけて、室内で羽のついたアリ(羽アリ)を見かけたら、シロアリの繁殖期である可能性が高いです。
特に雨の日や湿気の多い時期に多く出没します。
羽を落として死んでいることもあり、部屋の隅や窓際に落ちていないか確認しましょう。
羽アリの種類を特定することで、シロアリかクロアリかも判別できます。
湿気が多くカビ臭い場所がある
床下や押し入れ、洗面所などがカビ臭かったり、ジメジメしている場合、シロアリが生息しやすい環境になっているかもしれません。
湿度が高いと木材が柔らかくなり、シロアリにとってエサになりやすくなります。
このような環境は早急に改善する必要があります。
換気や除湿など、日常的なメンテナンスも重要です。
シロアリがいる家の特徴に気づかないと起きるトラブル

シロアリのサインを見逃してしまうと、想像以上に大きなトラブルにつながる可能性があります。以下に代表的な5つの問題を紹介します。
床や壁の崩壊につながる
シロアリによる被害が進行すると、床下の木材がスカスカになり、最終的には床が抜けたり、壁が崩れたりする事故が起こることもあります。
実際、床の一部が突然抜け落ちたという被害例も報告されており、非常に危険です。
こうした事故は人身事故につながる恐れもあるため、早めの対応が不可欠となり、「少しくらい大丈夫だろう」という油断が、重大なトラブルの引き金になります。
耐震性が大きく下がる
木造住宅においては、柱や梁が家の強度を支えています。シロアリ被害でこれらが傷むと、家の耐震性が著しく低下してしまいます。
また、シロアリ被害にあった住宅は、震度5以上の地震で倒壊するリスクが高いと言われています。
日本は地震大国なので、住宅の耐震性を守るためにも、シロアリ対策は不可欠です。
他の害虫を呼び寄せる可能性がある
シロアリが作った湿気の多い環境は、ゴキブリ・ダニ・カビなどの発生源にもなります。
特に床下の湿度が上がることで、家全体が害虫にとって住みやすい空間に変わってしまいます。
また、一つの害虫を放置することで、結果的に害虫の巣窟になってしまうケースもあります。
住まいの快適性と衛生環境を守るためにも、早期のシロアリ対策が重要です。
家の売却時に査定が下がる
シロアリ被害歴のある家は、不動産査定の際に大きくマイナス評価を受けることがあります。
住宅ローン審査に影響を与えることもあり、売却までのスピードや価格交渉にも影響を及ぼします。
また、過去に駆除歴があっても、その証明書がない場合は「現在も被害があるのでは?」と疑われる可能性もあります。
シロアリ対策は、自分のためだけでなく将来の資産保全のためにも重要です。
健康に悪影響を及ぼす可能性がある
湿気やカビの発生が進むと、アレルギーや喘息、シックハウス症候群などの原因となる可能性があります。
とくに免疫力が低いお子様や高齢者がいる家庭では注意が必要です。
環境省の資料では、「住宅の空気環境と健康リスク」は密接に関係していると指摘されています。
見えない場所の異常が、家族の健康を静かに脅かしているかもしれません。
シロアリがいる家の特徴を見分ける簡単なチェック方法
「シロアリがいるかも…」と感じたときに、自分でもできる簡単なチェック方法を5つ紹介します。
床下に潜って木材の状態を確認する
床下に入ることができる住宅なら、土台の木材に蟻道があるか、木がボロボロになっていないかを目視で確認してみましょう。
照明とマスクを用意して、安全に配慮しながら観察してください。
白い虫や土のトンネル状の筋があれば、シロアリの痕跡の可能性が高いです。
確認が難しい場合は、無理をせず専門業者に依頼しましょう。
押入れや洗面所の壁を叩いて音を確かめる
押し入れの中や洗面所、キッチンなどの壁や床を軽く叩いて、中が空洞のような音がしないかチェックしてみましょう。
「ボスッ」「コンコン」という音がした場合、木材の内部が空洞化している可能性があります。
場所によっては床下被害のサインかもしれません。
毎日の生活の中で、こうした異音に気づけるようにしておくことが大切です。
雨の日に羽アリが出ないか確認する
春から初夏にかけての雨の日は、シロアリの羽アリが最も多く活動する時期です。
特に湿度が高くなる夕方から夜にかけて、室内で飛んでいる羽アリを見かけたら要注意です。
キッチンや浴室、玄関の周りは羽アリが出やすい場所です。
羽アリを見つけた場合は、すぐに種類を確認して、シロアリの可能性があるか専門家に相談しましょう。
基礎部分に土のトンネルがないか見る
家の外周や基礎の立ち上がり部分に、細長い土の筋(蟻道)がないかチェックしましょう。
これらはシロアリが地面から家へ上がるために作った通り道です。
土のトンネルがある場合、すでに家の中で活動している可能性があります。
なるべく早く駆除業者に相談することをおすすめします。
市販のシロアリ検知剤を使う
ホームセンターやネット通販では、床下に設置できるシロアリ検知器が販売されています。
木材に反応する薬剤やフェロモンにより、シロアリが近づくと変化する仕組みです。
自分で定期的にチェックできるため、予防目的でもおすすめです。
ただし、あくまで目安として使い、反応が出たら速やかに専門家に相談してください。
プロが教えるシロアリがいる家の対策法

ここでは、シロアリ対策のプロである駆除業者が推奨する予防・駆除の方法をご紹介します。
シロアリ駆除業者に定期点検を依頼する
5年に1回の専門業者による定期点検は、日本しろあり対策協会も推奨しています。
自分では見つけられない床下の細かい被害までチェックしてもらえるのが大きなメリットです。
点検だけなら無料で実施している業者もあるため、費用面でも安心です。
早期発見ができれば、修繕費用も最小限に抑えることができます。
信頼できる業者を選ぶ
駆除を依頼する際は、日本しろあり対策協会に登録されている業者を選ぶのが安心です。
施工後も定期点検やメンテナンスを行ってくれるので、長期的に安心できます。
口コミや公式サイトをチェックして、信頼できる業者を選びましょう。
防蟻処理済みの木材を使う
新築やリフォーム時には、あらかじめ防蟻処理がされた木材を使用することで、シロアリの侵入を予防できます。
薬剤処理された木材は、シロアリの好む成分を排除しており、被害リスクが大きく下がります。
家の構造から守るという考え方が大切です。
湿気対策として換気扇や除湿器を使う
シロアリは湿気の多い環境を好むため、床下や押し入れなどの湿度を下げることが重要です。
床下換気扇や除湿機を使って通気性を高めると、シロアリが住みにくい環境を作れます。
住宅のカビ対策にもなるので、健康面でも一石二鳥です。
特に梅雨時期や結露の多い家では、定期的な換気を意識しましょう。
基礎部分に防蟻処理を行う
家の基礎(コンクリート部分)にも、シロアリ用の防蟻剤を塗布・注入することで予防が可能です。
これはプロの業者が行う作業で、5〜10年の効果が持続する薬剤もあります。
一度施工しておけば、長期的な安心につながります。
すでに被害が出ていない場合でも、予防の意味で導入する家庭が増えています。
まとめ:シロアリがいる家の特徴を早めに見抜こう
シロアリは静かに、そして確実に家にダメージを与えていきます。最後に、今回の内容を簡単にまとめましょう。
日常的なチェックで早期発見が可能
床の音や湿気、羽アリの出現など、小さな異変がシロアリ発見の手がかりになります。
日頃から意識して家の状態を見ることで、早期発見が可能になります。
ちょっとした異変を放置せず、すぐに対処することが大切です。
気になる箇所は定期的に点検する習慣をつけましょう。
少しの異変も見逃さないことが大切
シロアリ被害は進行すると修復が困難になるため、「もしかして…」と思った時点で動くことが被害を最小限に抑えるポイントです。
何事も「備えあれば憂いなし」です。
早めの行動が、数十万円の修繕費用を回避することにつながります。
家と家族を守るためにも、油断せず異変には敏感になりましょう。
定期的な専門業者の点検が安心につながる
プロの目による定期点検は、自分では気づけないシロアリのサインを見逃さずにチェックできます。
費用対効果を考えても、点検は非常にコスパの良い予防策です。
信頼できる業者を見つけて、定期的に相談する習慣をつけましょう。
安心して暮らせる家づくりの第一歩は、シロアリへの正しい理解と対策から始まります。
お家の修理は、私たちみんなのお家の修理屋さんにお任せください
今回の記事では、シロアリがいる家に見られる特徴やサイン等について解説いたしました。
この記事を読んで、シロアリ被害を受けた家の修理を依頼することを検討しているけれども、どの業者に依頼すれば、理想の形に仕上げてくれるのか分からないという方が多いのではないでしょうか。
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