シロアリの羽アリはどこから侵入する?発生原因と侵入経路、防止策を徹底解説
「家の中に羽アリが飛んできた…もしかしてシロアリ?」と不安になったことはありませんか?
シロアリの羽アリは、実は家のわずかなすき間からでも侵入できる非常にやっかいな存在です。早期発見と正しい対策が被害拡大を防ぐカギとなります。
この記事では、「シロアリの羽アリはどこから入ってくるのか」「どこで発生するのか」「どうすれば防げるのか」など、初心者でもわかりやすく詳しく解説していきます。
シロアリの羽アリはどこから家に入ってくるの?

シロアリの羽アリは、外から家の中に侵入してくるだけでなく、家の中から発生することもあります。以下にその主な理由を解説します。
わずかなすき間からも侵入できる
シロアリの羽アリは非常に小さく、わずか1mmほどのすき間からでも侵入可能です。床下の通気口や玄関のドア枠、網戸の隙間など、気づかない間に侵入されてしまうことがあります。
特に、古い家や経年劣化している建物では、木材のゆがみやひび割れが増えて侵入口が多くなりがちです。
そのため、「目に見えないから大丈夫」と油断していると、知らぬ間に家の中に入り込まれてしまいます。
小さなすき間も油断せず、定期的なチェックが必要です。
湿気が多い場所を好む
シロアリは湿気が多く、風通しの悪い場所を好みます。家の中でも特に床下、浴室、キッチンのシンク下などが要注意です。
湿った木材はシロアリにとって格好の餌場。羽アリもそのような環境を求めて侵入してきます。
換気が悪いと湿気がこもり、シロアリにとって住みやすい環境ができてしまいます。
湿気対策をすることで、羽アリの侵入リスクを大きく下げることができます。
明かりに集まる習性がある
シロアリの羽アリは「走光性(そうこうせい)」と呼ばれる習性があり、光に集まってくる性質があります。
そのため、夜に家の明かりをつけていると、窓や玄関の明かりに引き寄せられて羽アリが侵入してくることがあります。
特に梅雨時や夏の夜など、羽アリの発生時期と重なると、一気に家の中に入ってくることがあります。
夜間は窓を開けっぱなしにしない、網戸の隙間を塞ぐなどの工夫が必要です。
シロアリの羽アリはどこから発生するの?発生場所と時期を知ろう
羽アリが「どこから来たのか」を知ることは、発生源を突き止めて早期対策をするために非常に重要です。
床下や柱などの木材から発生する
羽アリの多くは、すでにシロアリに食害されている木材部分から発生します。特に床下や柱、押し入れの中などが多い発生場所です。
これらの場所は湿気がこもりやすく、シロアリにとって最適な環境となっています。
羽アリが見つかったら、家の中の木材部分に注意深く目を向けましょう。
見た目に異常がなくても、内部がスカスカになっている場合もあります。
4月~7月にかけて大量発生しやすい
シロアリの羽アリは、主に4月から7月の初夏の時期に発生しやすいです。これは繁殖のための「群飛(ぐんぴ)」と呼ばれる行動で、一斉に飛び立ちます。
この時期に羽アリを見かけた場合、すぐに対処が必要です。
逆に、この時期を過ぎると、目に見える活動が減るため見逃されやすくなります。
4月~7月は特に警戒すべき時期と覚えておきましょう。
雨上がりや気温が上がった日の夕方が多い
羽アリは、雨上がりで気温が上昇した日の夕方から夜にかけて活動が活発になります。
雨の後は湿度が高く、羽アリにとって理想的な発生環境になります。
このようなタイミングで大量に羽アリが出てくることがよくあります。
雨の日の翌日は特に注意深く家の周囲を観察しましょう。
シロアリの羽アリはどこから入る?よくある侵入経路とは

羽アリが侵入してくる具体的な場所を知ることで、効果的な防止対策が可能になります。
床下の換気口から侵入することが多い
シロアリの羽アリの主な侵入経路の1つが、床下の換気口です。ここは通気のために開いていますが、防虫ネットなどがついていないと羽アリの侵入路になります。
古い住宅ではこの部分にネットが設置されていないことも多いため、定期的に確認しましょう。
床下の状態を一度も見たことがないという方は要注意です。
プロに依頼してチェックしてもらうのもおすすめです。
玄関や勝手口のドアのすき間から入る
玄関や勝手口のドア下にわずかなすき間がある場合、そこから羽アリが入ってくることがあります。
特に夜間、光に引き寄せられた羽アリがドアの周辺に集まり、すき間から室内へ侵入します。
ドアの下にパッキンやすき間テープを貼るなどの対策が有効です。
換気のためにドアを開けたままにするのも控えたほうがよいでしょう。
窓のサッシや網戸のすき間も危険
網戸の端が破れていたり、サッシの立て付けが悪かったりすると、そこから羽アリが入ってくることがあります。
窓は見た目にきれいでも、長年の使用で隙間ができていることがあります。
特に2階などにも侵入する例があるため、1階だけでなく全体をチェックすることが大切です。
市販の虫よけスプレーや隙間テープなどを活用すると良いでしょう。
エアコンの配管まわりのすき間から入る
エアコンの配管が壁に通っている部分も、盲点になりがちな侵入経路です。
配管と壁の間にすき間がある場合、そこから羽アリが入ってくることがあります。
特に外側の配管まわりは雨水がたまりやすく、湿気を好む羽アリにとって魅力的な場所です。
パテや防虫ネットなどでふさぐことをおすすめします。
シロアリの羽アリはどこからでも侵入できる?家の構造上の弱点を解説
家の構造によっては、羽アリが侵入しやすくなる場合があります。特に築年数が古い住宅は注意が必要です。
築年数が古い家はすき間が多く侵入しやすい
築年数が経った家では、木材のゆがみや腐食によって細かなすき間ができやすくなります。
玄関のドア枠や窓のサッシ部分なども、長年使ううちに建付けが悪くなり、羽アリの侵入口となることがあります。
また、建築当時には想定されていなかった虫害リスクに対応していないことも多いため、現代の家よりも羽アリが侵入しやすい傾向があります。
古い住宅に住んでいる方は、専門業者による点検を定期的に行うと安心です。
基礎にヒビや隙間があると危険
住宅の基礎部分にひび割れや隙間があると、羽アリやシロアリ本体の侵入経路となる可能性があります。
特にコンクリートの基礎にできた細かなひび割れは、目立たなくても虫にとっては大きな通り道です。
このような劣化が見つかった場合、放置せずに早めに修繕することが重要です。
ヒビの補修材や防虫シーリング材などを使って対策を取りましょう。
湿気がたまりやすい構造だと発生しやすい
家の構造によっては、湿気がこもりやすい場所ができてしまうことがあります。例としては、床下が低く風通しが悪い、浴室やキッチンが北側にあるなどが挙げられます。
湿気が多いと、木材が腐食しやすくなり、それに伴ってシロアリが発生しやすくなります。
換気扇の設置や除湿機の活用など、湿気対策を講じることが重要です。
また、壁内の断熱材が湿気を含んでいる場合もあるため、リフォームの際に調査するとよいでしょう。
シロアリの羽アリがどこから侵入したか調べる方法

羽アリが家の中にいた場合、どこから入ってきたのかを特定することが駆除や再発防止につながります。
羽アリの死骸がどこに多くあるか確認する
羽アリの死骸が多く落ちている場所は、侵入経路や発生場所の手がかりになります。
特に窓際、床のすき間、押し入れの隅などに死骸が多い場合は、その周辺から侵入した可能性が高いです。
死骸だけでなく、羽だけが大量に落ちていることもあるため注意して観察しましょう。
清掃前に写真を撮っておくと、業者に相談する際の参考資料になります。
蟻道(ぎどう)と呼ばれる通り道を探す
シロアリは「蟻道(ぎどう)」と呼ばれる土や木のくずを使った通り道を作ります。これが家の壁や柱に見つかると、そこがシロアリの通路である可能性が高いです。
床下や押し入れ、床の板の裏などを点検してみましょう。
蟻道を見つけた場合は、すぐに専門の業者に相談してください。下手に壊すと、シロアリが散ってしまうこともあります。
蟻道は非常に重要な手がかりとなるため、見逃さないようにしましょう。
専門業者の無料点検を利用する
どこから入ったのか分からない場合は、専門のシロアリ業者による無料点検を受けるのがおすすめです。
プロは赤外線カメラや音響センサーなどを使って、目に見えない部分のシロアリ被害をチェックしてくれます。
自分では気づけない構造上の問題点も発見できる可能性があります。
点検を受けることで、今後の防止策や必要な工事内容が明確になります。
シロアリの羽アリがどこから侵入するかを防ぐための対策方法
シロアリの羽アリは、事前の対策でかなりの侵入を防ぐことが可能です。以下に効果的な対策方法を紹介します。
家のまわりの湿気を減らす
シロアリは湿気を好むため、家の外周の湿気を減らすことが基本的な対策です。
雨水が溜まらないよう排水を整えたり、植木鉢や雑草を整理して通気性をよくしましょう。
室外機の下に湿気がたまらないようにコンクリートブロックを置くのも効果的です。
除湿剤や防湿シートを床下に敷く方法もあります。
床下の通気性を良くする
床下の湿気を減らすことで、羽アリの発生や侵入を予防できます。
床下換気口の前に物を置かない、換気扇を取り付ける、床下調湿材を導入するなどの方法が有効です。
床下が土の場合、防湿コンクリートを打設することで湿気の上昇を防げます。
業者による通気改善工事も検討すると良いでしょう。
侵入口になりやすいすき間を埋める
玄関、勝手口、窓のサッシ、換気口、配管まわりなど、羽アリの侵入口となりやすいすき間はすべてチェックしましょう。
ホームセンターで手に入るすき間テープや防虫パテを使えば、手軽に対策ができます。
とくに目の届きにくい場所こそ、見落としがちなので注意深く観察することが大切です。
引っ越し前やリフォーム時に確認するのもおすすめです。
防虫ネットやパテで配管のすき間をふさぐ
エアコンや給湯器などの配管は、家の中と外をつなぐ穴があるため注意が必要です。
このすき間を放置すると、羽アリだけでなくゴキブリなど他の害虫の侵入口にもなります。
市販の防虫キャップや、コーキング材・パテなどを使って、すき間をしっかりと塞ぎましょう。
外壁側からも点検することがポイントです。
定期的に点検や防除処理を行う
年に1回程度の定期点検と、必要に応じた防除処理を行うことで、大規模な被害を防げます。
羽アリを見かけなくても、家の中に潜んでいる可能性があるため、予防目的の処理が効果的です。
専門業者による防除は、バリア工法やベイト工法など、状況に応じた手段を選んでもらえます。
費用対効果も高いため、大切な家を守るための投資と考えましょう。
シロアリの羽アリがどこから入ったかで変わる駆除のやり方

羽アリがどこから侵入したか、またどの場所にシロアリが潜んでいるかによって、効果的な駆除方法は異なります。
床下からならバリア工法が有効
床下にシロアリの巣がある場合には、「バリア工法」が効果的です。
これは、床下の土壌や木部に薬剤を散布し、シロアリが近づけない環境を作る方法です。
薬剤の効果は5年程度持続するものもあり、予防と駆除の両方に対応できます。
特に被害が広がっていない初期段階においては、非常にコストパフォーマンスの良い手段です。
壁内からならベイト工法が効果的
壁の中や天井裏など、薬剤を直接散布できない場所に巣がある場合は「ベイト工法」がおすすめです。
これはシロアリの行動範囲に毒餌(ベイト剤)を設置し、働きアリを通じて巣全体を壊滅させる方法です。
薬剤が家の中に直接触れないため、安全性が高く、小さなお子様やペットがいる家庭でも安心です。
効果が出るまでに1ヶ月以上かかることがありますが、確実性は非常に高いです。
複数箇所なら併用施工が必要な場合もある
被害箇所が複数ある場合や、侵入経路が不明な場合は、「バリア工法」と「ベイト工法」の併用が必要になることもあります。
一箇所だけの対策では、別の場所から再侵入されるリスクがあるためです。
シロアリ駆除のプロに現地調査を依頼し、最適な駆除プランを提案してもらうのが安心です。
また、施工後も定期的なモニタリングが必要になるため、アフターサポートが充実した業者を選ぶことも大切です。
シロアリの羽アリはどこからでも来る?よくある誤解と正しい知識
羽アリに関しては、誤った情報や思い込みによって対応が遅れることがあります。ここでは代表的な誤解と正しい知識を紹介します。
外からだけでなく家の中からも出てくることがある
「羽アリ=外から侵入してきた虫」と思われがちですが、実は家の中から発生している場合も多いです。
特に、床下や壁の中にすでにシロアリが棲みついていると、その巣から羽アリが飛び出してくることがあります。
外から来たと判断して安心してしまうと、深刻な被害を見逃すことになります。
羽アリを見つけたら「内部からかもしれない」という視点も持ちましょう。
羽アリ=全てシロアリではない
羽アリはすべてシロアリではなく、「クロアリ」の羽アリと間違われることもあります。
見た目は似ていますが、体のくびれの有無や羽の長さのバランスで判別可能です。
シロアリの羽アリはくびれがなく、4枚の羽がほぼ同じ長さです。一方、クロアリはくびれがあり、羽の前後で長さが異なります。
見分けが難しい場合は、スマホで写真を撮って専門業者(シロアリ駆除業者)に相談しましょう。
1匹でも見つけたら早めの対応が大切
羽アリを1匹見つけただけでも、すでに家の中に巣ができている可能性があります。
特に、羽が複数枚落ちていたり、死骸が複数あった場合は要注意です。
「少しだから大丈夫」と自己判断せず、念のために点検を受けることをおすすめします。
早めに対応することで、修復費用や駆除費用を大幅に抑えることができます。
まとめ:シロアリの羽アリはどこから侵入する?見逃さず正しく対策しよう

シロアリの羽アリは、わずかなすき間や湿気の多い場所から家に侵入してきます。
発生時期は4月〜7月の初夏が中心で、雨上がりや気温の上昇といった条件が重なると一斉に飛び立つことがあります。
侵入経路としては、床下の換気口、ドアのすき間、窓のサッシ、配管の穴などが代表的です。特に築年数が古い住宅や湿気がこもりやすい構造では注意が必要です。
羽アリを見つけたら、すぐに侵入経路や発生場所を調べ、必要に応じて専門業者に相談しましょう。
バリア工法やベイト工法といった駆除手段を、場所や被害状況に応じて使い分けることが重要です。
また、日頃からの湿気対策、すき間の封鎖、定期的な点検を行うことで、被害の予防が可能になります。
大切な住まいを守るためには、「見つけたときにすぐ動く」ことが最大の防衛手段です。
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今回の記事では、シロアリの羽アリはどこから入ってくるのかについて解説いたしました。
この記事を読んで、シロアリ被害を受けた家の修理を依頼することを検討しているけれども、どの業者に依頼すれば、理想の形に仕上げてくれるのか分からないという方が多いのではないでしょうか。
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