床の修理(知っておきたい!)

シロアリは自然にいなくなるの?専門家が警告する放置のリスクと正しい対策

「最近シロアリを見かけないから、自然にいなくなったのかも…」と考えていませんか?

実はこの考え方、とても危険です。日本しろあり対策協会をはじめとする専門家たちは、「シロアリが自然にいなくなることはほとんどない」と警告しています。

この記事では、シロアリが自然にいなくなるように見える理由や、放置によるリスク、正しい対策法までをわかりやすく解説します。

 

シロアリは本当に自然にいなくなることがあるの?

結論から言えば、シロアリが自然に完全にいなくなることはほとんどありません。一時的に見えなくなっても、それは活動を休止していたり、別の場所に移動しているだけのケースが多いのです。

 

シロアリは自然に移動することもある

日本に多く生息する「ヤマトシロアリ」や「イエシロアリ」は、湿気の多い場所や木材を求めて移動する習性があります。

たとえば、床下の湿気が少なくなると、一時的に別の場所に移動することがあります。その結果、「あれ?見かけなくなった」と思うかもしれません。

しかし、公益社団法人 日本しろあり対策協会によると、シロアリは環境に応じて巣を移動し、活動を再開することが確認されています。

つまり、いなくなったのではなく、「移動しただけ」なのです。

 

一時的に姿を見せなくなるだけのこともある

シロアリは気温や湿度に敏感で、特に冬場など寒い季節には活動が鈍くなります。

このとき、シロアリはあまり動かず目立たなくなるため、活動が終わったように見えるのです。

しかし、気温が上昇する春や梅雨になると再び活動を活発化させます。

環境の変化による一時的な「静けさ」に油断してはいけません。

 

種類によって行動パターンが異なる

ヤマトシロアリは比較的小規模な被害を与えますが、イエシロアリは地中に大きな巣を作り、広範囲にわたって木材を食害します。

国土交通省の資料によると、イエシロアリの被害は住宅の1階部分全体におよぶこともあるとされています。

種類によって「見かけなくなる理由」や「再発のタイミング」も異なります。

素人判断では見分けが難しいため、専門業者の調査が必要です。

 

シロアリが自然にいなくなるまで放置するのは危険?

シロアリの放置は住宅にとって致命的な問題です。被害が目に見えないまま進行し、取り返しのつかない事態に陥る可能性があります。

 

被害がどんどん広がる

シロアリは24時間365日、木材を食べ続けます。イエシロアリの1コロニーは数十万匹にも達することがあると報告されています。

これらが放置された住宅に長期間生息することで、被害が家全体に拡大していきます。

しかも進行は非常に静か。気づいたときには柱がスカスカになっていることも珍しくありません。

 

家の構造部分が深刻なダメージを受ける

被害が進むと、土台・柱・梁などの構造材が食べられてしまいます。

これは耐震性の低下にも直結します。実際、国土交通省の耐震診断では「しろあり被害の有無」が重要な評価項目とされています。

シロアリ被害によって、地震時の倒壊リスクが高まることが問題視されています。

住宅を支える根本部分が壊されるため、早めの対処が必要です。

 

見えない場所で繁殖が進んでいることが多い

シロアリは光を嫌い、土や木の中など外から見えない場所で巣を作ります。

実際、シロアリ被害の7割以上が「見えない床下や壁内」で発生しているとの報告があります。

表面的に姿が見えなくても、内部で着々と繁殖している可能性が高いということです。

表面の様子だけで判断しないようにしましょう。

 

シロアリが自然にいなくなるように見える理由とは?

「最近見かけないから、もういなくなった」と思いがちですが、それはあくまで見える場所にいないだけの可能性があります。以下のような要因で錯覚が生じやすくなります。

 

季節や気温の変化で活動が一時的に止まるから

日本しろあり対策協会によると、ヤマトシロアリは冬季に活動が鈍くなる傾向があると報告されています。

特に気温が10℃以下になると、動きが非常に緩慢になり、姿を見せることはほとんどありません。

これにより「自然にいなくなった」と誤解してしまうケースが多発しています。

しかし、春になると再び活発になり、被害が再開することが多いです。

 

表面の被害が目立たないケースが多いから

シロアリ被害の多くは「木材の内部」で進行するため、外側から見ただけでは気づきにくいのが特徴です。

日本木材保存協会による調査でも、「被害発見の約60%は床下点検によるもの」とされています。

床のきしみやふかふか感、クロスの剥がれなど、軽微な変化を見逃さないことが大切です。

被害が進行すると、建具の立て付けが悪くなったり、ドアの開閉が困難になったりすることもあります。

 

家の中から別の場所に移動しただけの場合があるから

シロアリは一か所にとどまらず、環境の変化に応じて移動しながら食害を進めていく習性があります。

たとえば、キッチンで発見されたシロアリが、床下を通じて浴室側に移動していたり、外壁の隙間から別の構造体に移動していることがあります。

このため、「キッチンからいなくなった=駆除できた」と思い込んで放置するのは非常に危険ですので、専門家による全体点検が不可欠です。

 

シロアリが自然にいなくなるのを待つリスクとは?

「自然にいなくなるかも」と放置してしまうと、金銭面・安全面・健康面すべてに悪影響を与える可能性があります。

 

修繕費が高額になる可能性がある

初期段階での駆除費用は10万円〜30万円程度が相場ですが、構造部分の修繕が必要になれば、100万円〜300万円以上かかるケースもあります。

修繕費を抑えるためにも、早期発見・早期駆除がもっともコストパフォーマンスに優れた対応となります。

何もしないことが、一番高くつく結果になるのです。

 

地震や台風で家が倒壊するリスクが高まる

国土交通省の耐震改修促進計画では、シロアリ被害による構造劣化が耐震性を大幅に低下させる要因と明記されています。

特に木造住宅では、柱や梁がシロアリに食われていると、建物全体の強度が大きく損なわれます。

大きな地震や台風が来た際、倒壊や重大な損傷を引き起こすリスクが高まります。

家の安全性を守るためにも、放置は絶対に避けましょう。

健康被害を引き起こすカビや湿気の原因になる

シロアリが好む環境は「湿気が多く通気が悪い場所」です。つまり、シロアリの発生=カビや腐朽菌も繁殖しやすい環境ということになります。

カビはアレルギーや喘息、皮膚炎などの原因になり、特に子どもや高齢者には深刻な健康被害をもたらします。

さらに、腐朽が進むことで住宅の価値も大きく下がってしまいます。

資産価値・健康・安全のすべてを守るためにも、早めの対応が必要です。

 

シロアリが自然にいなくなるのを待たずにすべき正しい対処法

放置ではなく、信頼できる専門業者に調査と駆除を依頼することが、もっとも効果的な対策です。

 

信頼できるシロアリ駆除業者に相談する

日本しろあり対策協会に加盟している業者は、一定の技術力と安全性の基準を満たしています。

また、大手業者は豊富な実績と保証制度が整っており安心です。

インターネットで業者を探す際は、「協会加盟」「実績」「保証内容」「口コミ」の4点をチェックしましょう。

相見積もりもおすすめです。

 

無料の現地調査を活用して被害状況を確認する

多くの業者では無料で床下の調査を実施しています。まずは現状を正しく把握することが第一歩です。

点検では、シロアリの種類、被害の範囲、進行度などを調べてもらうことができます。

調査の結果、シロアリではないケースもありますが、それでも湿気やカビの問題が発見されることもあります。

家の健康診断として、早めに依頼しておきましょう。

 

早期に薬剤処理やベイト工法で対策を行う

シロアリ駆除の方法には「薬剤(バリア)工法」と「ベイト工法」の2つがあります。

バリア工法は床下や木材に薬剤を散布し、シロアリの侵入・食害を防ぐ方法です。

一方、ベイト工法は毒餌を使って巣ごと壊滅させる方法で、特にイエシロアリ対策に有効とされています。

害の種類や程度に応じて最適な方法を提案してもらいましょう。

 

定期的な点検で再発を防ぐ

駆除後も、数年ごとに定期点検を行うことで再発を防止できます。

実際に、日本しろあり対策協会では5年保証や定期点検制度の活用が推奨されています。

定期点検により、再びシロアリが侵入しても早期に発見できるため、住宅の健康管理として、習慣化することが望ましいです。

 

専門業者はシロアリが自然にいなくなるとは考えていない理由

シロアリ駆除の専門家は、「シロアリは自然にいなくなることはない」という前提で調査・対策を行っています。その理由には明確な根拠があります。

 

駆除しない限りコロニーは生き続けるから

シロアリは「コロニー」と呼ばれる集団生活を行っており、1つのコロニーには数千〜数十万匹が生息しています。

日本しろあり対策協会によれば、自然死や餌不足で全滅することはほとんどなく、人為的に駆除しなければ根絶できないとされています。

一時的に姿を見せなくなるだけで、巣そのものは活動を続けているのです。

そのため、「見えなくなった=駆除できた」と考えるのは非常に危険です。

 

専門家の調査で見えない被害が見つかるから

シロアリの被害は「見えない場所」で進行するため、専門家による点検がなければ発見が難しいです。

床下や壁の内部にファイバースコープを入れて調査するなど、専門技術を用いて被害の有無を確認します。

素人目には「異常なし」に見えても、被害が進行しているケースが多いです。

 

再発率が高く、放置は根本解決にならないから

シロアリ被害は一度駆除しても再発することがあります。

特に築年数が10年以上経っている木造住宅では、再侵入のリスクが高く、定期的な点検・予防処置が不可欠です。

ベイト剤や防腐剤の効果は永続的ではなく、定期メンテナンスが必要になります。

専門業者が「自然消滅しない」と考えるのは、現場で何度も再発を目にしているからこそです。

 

シロアリが自然にいなくなると信じて放置した人の失敗例

ここでは、実際に「いなくなった」と思い込んで対応が遅れ、深刻な被害を受けた事例を紹介します。

 

中古住宅の購入後に深刻な被害が見つかった

築15年の木造住宅を購入したAさんは、購入時に目立ったシロアリ被害が見られなかったため、点検を依頼せずそのまま入居しました。

半年後、床下収納のふたがふわふわしているのに気づき、業者に点検を依頼したところ、床下全体にわたりイエシロアリの巣が広がっていたことが判明し、修繕費用として180万円がかかりました。

専門家は「購入前に無料点検を受けていれば防げた可能性が高い」と指摘しています。

 

目に見える被害がなかったため10年以上放置して家が傾いた

築30年の戸建てに住むBさんは、10年前にシロアリを見かけましたが、すぐに姿を見なくなったため放置しました。

その後も異常に気づかず生活を続けていましたが、ある日、2階の床が大きく傾いていることに気づき調査を依頼することになります。

結果、柱の根本がほぼ食い尽くされており、建物の一部を解体しての大規模改修となりました。

被害の進行を軽視した結果、家の構造自体が危険な状態になってしまったのです。

 

DIYで対応して悪化したケース

Cさんは市販のシロアリスプレーで対応すれば十分だと考え、ホームセンターで駆除剤を購入しました。

一時的に被害が治まったように感じたものの、1年後に天井裏から大量の羽アリが発生したため、専門業者の点検を受けて、屋根裏や柱の内部に広範囲のコロニーがあることが発覚しました。

専門的な処理がされていなかったため、被害が見えないところで継続していたのです。

 

シロアリが自然にいなくなるか不安なときに取るべき行動

「今は見かけないけど、心配…」という方は、以下のステップを踏むことで安全性を高められます。

 

まずは無料点検を依頼する

多くの専門業者は、住宅の床下や構造部分を無料で点検します。

この点検では、シロアリの有無だけでなく、湿気の状態やカビ、構造材の劣化などもチェック可能です。

疑わしい箇所があれば、早期に発見し対策を講じることができます。

シロアリがいなければ安心できますし、いた場合もすぐに対応できるので、どちらにしてもメリットがあります。

 

シロアリ駆除業者の口コミや実績を調べる

業者選びに失敗しないためには、インターネットの口コミ・施工実績・対応エリア・保証内容をよく確認しましょう。

GoogleレビューやSNSの体験談、施工写真などを参考にするのがおすすめです。

また、複数業者から相見積もりを取ると、価格や対応の違いが比較しやすくなります。

価格だけでなく、「対応力」や「信頼性」も選定基準にしましょう。

 

日本しろあり対策協会に加盟している業者を選ぶ

この協会は、一定の基準をクリアした業者のみが加盟できる公的団体です。

加盟業者は厳格な技術基準と施工品質、アフターサービス体制を持っているため、安心して依頼できます。

信頼できる専門家に相談することで、不要な不安からも解放されます。

 

まとめ|シロアリが自然にいなくなるのを待つのはNG!早めの対策を

この記事では、「シロアリが自然にいなくなるのか?」という疑問を、信頼できる情報に基づいて解説してきました。

結論:シロアリが自然にいなくなることはほとんどありません。

 

シロアリは自然にいなくならないと考えるべき

活動が見えなくなっても、巣の中では被害が進行しているケースがほとんどです。

環境要因や一時的な移動によって見えなくなるだけで、放置は非常に危険です。

見えない=いない、ではないと認識しましょう。

 

放置すると家の寿命を縮める原因になる

シロアリ被害は構造材を破壊し、住宅の耐震性や安全性を著しく低下させます。

結果として、修繕費や健康被害、さらには倒壊リスクなど大きな代償を伴うことになります。

「そのうち自然にいなくなるかも」と楽観視せず、早期に行動することが重要です。

 

無料調査・早期対策が家を守る第一歩

不安がある方は、まず、日本しろあり対策協会に加盟する業者による無料点検を受けましょう。

早期の対応によって、被害を最小限にとどめ、安心して住み続けられる住環境を守ることができます。

あなたの大切な家と家族の安全のために、今日からできる一歩を踏み出してみてください。

 

お家の修理は、私たちみんなのお家の修理屋さんにお任せください

今回の記事では、シロアリが自然にいなくなるように見える理由等について解説いたしました。

この記事を読んで、シロアリ被害を受けた家の修理を依頼することを検討しているけれども、どの業者に依頼すれば、理想の形に仕上げてくれるのか分からないという方が多いのではないでしょうか。

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