シロアリ予防を自分でする方法|初めてでもできる手順とおすすめ市販グッズ
シロアリは家の土台を静かにむしばむ恐ろしい存在です。気づいたときにはすでに被害が進行しているケースも多く、「もっと早く対策しておけば…」と後悔する人も少なくありません。
そこで今回は、シロアリ予防を自分でする方法について徹底解説します。市販グッズを使った簡単な方法や失敗しないためのコツも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
この記事を読めば、自分の手で家をシロアリから守る第一歩を踏み出すことができます。
シロアリ予防を自分でするのは本当に効果があるの?
シロアリ予防を自分で行う方法には確かな効果があります。特に市販の薬剤を上手に使えば、シロアリの侵入を防ぐことが可能です。ここでは、その理由を詳しく解説します。
市販薬剤でも効果が期待できる
最近の市販薬剤は、専門業者が使用するものとほぼ同等の成分を使っている製品も多く、品質も向上しています。特に「木部処理用」や「土壌処理用」に特化したものは、正しい使い方をすれば高い予防効果を発揮します。
また、スプレータイプやベイト剤タイプなど、用途や施工箇所に合わせた製品が充実しているのも特徴です。
自分で選んで使えるのは大きなメリットでもあり、手軽に始めやすくなっています。
ただし、使用方法を守らなければ効果が半減してしまうので注意が必要です。
定期的なメンテナンスで予防効果が持続する
シロアリ予防は一度やれば終わりではありません。時間が経つと薬剤の効果が薄れてくるため、定期的に再施工することで予防効果を長く維持できます。
自分で行えば、季節の変わり目などに合わせてタイミングよく点検・再処理ができます。
このように、定期的なメンテナンスを習慣化することで、専門業者に頼らずとも長期的なシロアリ対策が可能になります。
特に湿気の多い梅雨前などにチェックしておくと安心です。
被害が出る前の対策がシロアリには有効
シロアリは一度発生すると、被害が目に見えるまでに時間がかかります。つまり、気づいたときにはすでに木材がボロボロになっていることも。
だからこそ、「予防」が何よりも大切です。被害が出てからでは補修費用も高額になり、精神的なダメージも大きくなります。
自分で手軽に予防処理をしておけば、いざというときに慌てる心配がありません。
早め早めの対策が、家全体を守るカギとなります。
シロアリ予防を自分でするメリットとデメリット
シロアリ予防を自分で行うことには、費用面や自由度の高さなどのメリットがありますが、一方で注意点やリスクも存在します。ここでは、それぞれの視点からわかりやすく整理してみましょう。
コストを抑えられる
最大のメリットはやはりコストの安さです。業者に依頼すると数万円〜十数万円かかるケースが多いですが、自分で行えば市販の薬剤や道具の費用だけで済みます。
具体的には、1回の処理にかかる費用は数千円程度から可能です。
長期的に見ても、定期的な自己施工を続けることで大幅な節約につながります。
特に、予防を目的とした作業であれば、簡単な道具と薬剤で十分効果を得られます。
自分のペースで作業できる
自分で予防処理を行えば、業者のスケジュールに合わせる必要がありません。
天気や家族の都合に合わせて、好きなタイミングで作業できるのは大きな利点です。
納得いくまで丁寧に作業ができる点も、自分で行う魅力です。
また、家の構造や劣化具合を自分で把握するきっかけにもなり、住宅への関心が高まるという効果もあります。
専門知識が必要で失敗リスクがある
薬剤の選び方や使い方を間違えると、思ったような効果が得られないこともあります。
床下の構造や木材の劣化状況を見極めるのには、ある程度の知識や経験が必要です。
また、処理し忘れた箇所やムラがあると、そこからシロアリが侵入してしまうリスクも。
このため、初心者が最初に行う際には、しっかりと手順を確認して進めることが重要です。
薬剤の扱いに注意が必要
シロアリ予防用の薬剤は、強力な成分を含んでいるものが多いため取り扱いには十分な注意が必要です。
特に小さなお子さんやペットがいる家庭では、施工場所や保管方法に気をつける必要があります。
また、風向きや換気の状況によっては、作業者自身が薬剤の影響を受けてしまう可能性も。
必ず防護具を着用し、使用説明書に従って作業を行うようにしましょう。
シロアリ予防を自分でする前に準備すること
シロアリ予防を成功させるには、事前の準備がとても大切です。準備をしっかり行うことで、作業中のトラブルを防ぎ、薬剤の効果も最大限に発揮されます。
作業場所の確認と掃除をしておく
最初にやるべきことは、施工する場所をしっかりとチェックすることです。
床下や家の周囲、特に木部や基礎周辺の状態を目で見て確認し、ゴミや落ち葉などを掃除しておきましょう。
不要な障害物があると薬剤がうまく届かず、効果が減ってしまう可能性があります。
また、水たまりや湿気がたまりやすい場所も確認し、乾燥させておくと薬剤の定着が良くなります。
防護グッズ(手袋・マスク・長袖)を用意する
シロアリ予防用の薬剤は、肌に触れると刺激があるものもあります。
作業時には必ず防護用の手袋やマスク、長袖の服を着用して、安全を確保しましょう。
市販の安価なもので十分なので、事前にホームセンターやワークマンなどでそろえておくと安心です。
目を保護するためにゴーグルを使うのもおすすめです。
市販の防除剤や道具を事前にそろえておく
作業中に道具が足りないと、予防処理が中断されてしまい非効率です。
防除剤、スプレー、ベイト剤、散布器具、ブラシなど、必要なものはあらかじめ準備しておきましょう。
商品によっては乾燥時間が必要なものもあるため、複数回に分けて作業するスケジュールも考えておくとスムーズです。
また、収納や保管の方法も事前に検討しておくと便利です。
天気や気温など作業に適した日を選ぶ
薬剤を使用する日は、風が弱く、気温が安定している日を選ぶのが理想的です。
雨の日や湿度が高い日は薬剤の効果が下がってしまうため避けましょう。
また、日中の明るい時間帯に作業することで、見落としを防ぎやすくなります。
「快晴・無風の日」に行うのがベストタイミングです。
シロアリ予防を自分でするための基本の5ステップ
いよいよ実際の施工に入る段階です。ここでは、初めてでも取り組みやすい「5つの基本ステップ」を紹介します。
床下や基礎まわりの点検をする
まず最初に、床下や家の基礎まわりの状況をチェックします。
湿気がこもっていたり、木材が腐っていたり、蟻道(シロアリの通り道)がないか確認しましょう。
異常が見られた場合は、その場所に重点的な処理が必要になります。
また、家の周囲の通気口がふさがれていないかも確認すると効果的です。
木部や土壌に薬剤をまんべんなく散布する
点検が終わったら、防蟻薬剤を木部や土壌に均一に塗布・散布します。
特に地面との接触部分や柱の根元など、シロアリが侵入しやすい場所は念入りに。
スプレータイプの場合は、ノズルを隙間に差し込んで吹きかけると効果的です。
土壌処理用と木部処理用の薬剤は用途ごとに分けて使うことが重要です。
シロアリの侵入口になりそうな場所をふさぐ
施工後は、配管のすき間や基礎のひび割れなど、侵入経路になりそうな場所をパテや専用シーリング材で塞ぎましょう。
シロアリはほんのわずかな隙間からでも侵入します。
また、古くなった木材や段ボールなどを放置しておくとシロアリの温床になりますので、周囲の整理整頓も大切です。
侵入口を「作らない」「放置しない」ことが予防の基本です。
湿気対策で換気と通気を確保する
シロアリは湿った場所を好むため、湿気対策も並行して行うと効果が高まります。
通風口をふさがず、収納品を床下に置かないようにすると、風通しがよくなります。
また、床下換気扇の導入や調湿材の活用もおすすめです。
日頃から湿気をためない環境づくりが、シロアリ対策の大きなポイントです。
定期的に再点検して薬剤を再処理する
一度薬剤を散布して終わりではなく、半年〜1年ごとに再点検を行いましょう。
薬剤の効果は時間とともに薄れるため、再処理が必要です。
「点検 → 散布 → 確認」というサイクルを習慣化すれば、高い予防効果を維持できます。
目に見える被害が出ていなくても、定期的なケアが大切です。
市販アイテムでシロアリ予防を自分でするおすすめグッズ
初めてでも安心して使えるおすすめの市販グッズを紹介します。用途や施工場所に合ったアイテムを選べば、誰でも効果的に予防できます。
アース製薬「シロアリ撃滅」スプレータイプ
使い勝手の良いスプレータイプで、床下の狭い隙間にも簡単に噴射できます。
ノズルが長く、奥まで薬剤が届く設計になっているため初心者でも扱いやすいです。
即効性もあり、予防と駆除を同時に行える便利アイテムです。
ニオイが少ないのも嬉しいポイントです。
フマキラー「白アリジェットプロ」
フマキラー「白アリジェットプロ」は、白アリを速効で駆除し、約1年間の予防効果が期待できるスプレータイプの殺虫剤です。常温蒸散成分が木材内部やすき間まで浸透し、見えない白アリにも効果を発揮します。木材防腐成分も含まれ、建物の劣化防止にも有効です。逆さ噴射や遠距離噴射にも対応しており、床下や狭所でも使いやすい仕様です。屋外専用で、使用時は換気や安全対策が必要です。
ワークマンの「作業用手袋&マスク」
安全に作業を行うためには、防護具の準備が欠かせません。
ワークマンでは手頃な価格で高品質な作業用手袋やマスクが手に入ります。
耐薬品性のある手袋や、しっかりフィットするマスクを選ぶと安心です。
安全第一の環境を作ることが、快適な作業の第一歩です。
シロアリ予防を自分でするときの注意点と失敗しないコツ
自分でシロアリ予防を行う際には、正しい方法を守らないと効果が出なかったり、逆に害を及ぼしてしまうこともあります。ここでは、注意すべきポイントと失敗しないためのコツを紹介します。
薬剤を正しい分量・方法で使う
薬剤の説明書をよく読み、必ず決められた分量・手順で使用するようにしましょう。
多く使えば安心、というわけではなく、使いすぎると健康被害のリスクが高まります。
また、場所によっては土壌汚染や植物への悪影響を及ぼすこともあるため、適切な使用が大前提です。
特にベイト剤や木部塗布剤は使用場所ごとの用法を厳守することが重要です。
風通しの良い日を選んで作業する
作業中に薬剤の蒸気を吸い込んでしまうと、気分が悪くなったり頭痛がする場合があります。
そのため、必ず換気の良い状態で作業を行うことが大切です。
特に床下作業の場合、マスクを着用しつつ、作業中は長時間こもらないようにしましょう。
可能であれば2人以上で作業を行い、異常を感じたらすぐに中断できる体制を整えておくのがベストです。
木材のひび割れや傷を見逃さない
薬剤を塗布する前に、木材にひびや虫食い、劣化がないかを必ず確認しましょう。
ひび割れがあると、その隙間からシロアリが侵入する可能性があります。
また、傷んでいる部分には薬剤がしっかり浸透しにくいため、補修や補強が必要になることも。
「施工前のチェック」が、予防の成功率を高める大きなカギとなります。
定期的なメンテナンスを忘れない
シロアリ予防は1回で終わりではありません。効果が持続する期間は薬剤によって異なりますが、一般的には半年から1年程度です。
そのため、年に1〜2回のメンテナンスと再点検を習慣化することが大切です。
カレンダーやスマホのリマインダーで作業日を記録しておくと、忘れずに実行できます。
メンテナンスの頻度を守ることで、長期にわたって家を守ることができます。
被害が進んでいると感じたらすぐ業者に相談する
もし施工中や点検時に「木材がスカスカ」「大量の羽アリを見た」「蟻道があった」などの異変を感じた場合は、すぐに専門業者へ相談することをおすすめします。
すでに被害が広がっている場合、自己処理では対応しきれないこともあります。
早めにプロの判断を仰ぐことで、大きな損傷や修繕費用を避けることができます。
「DIY予防」はあくまで予防段階で使うべき手段であり、被害が出ている場合は迅速な対応が必要です。
まとめ|シロアリ予防を自分でする方法とポイントをおさらい
ここまで、シロアリ予防を自分で行う方法について詳しく紹介してきました。最後に大切なポイントを振り返っておきましょう。
定期的な点検と薬剤の使用がカギ
シロアリ予防は一度やって終わりではありません。定期的な点検と適切な薬剤の使用が長期的な予防のカギとなります。
床下や家まわりをチェックし、異常がないかを確認する習慣をつけましょう。
また、薬剤の効果が薄れる前に再施工することで、効果を持続させることが可能です。
小さな努力を積み重ねることで、大きな被害を未然に防ぐことができます。
市販グッズで手軽に始められる
最近は市販のシロアリ予防グッズの品質が向上しており、手軽に実践できる製品が多くなっています。
スプレータイプ、木部塗布剤など、自宅の状況や予算に合わせて選べます。
必要な道具や薬剤はホームセンターやネット通販でも購入可能です。
まずは手軽なアイテムから始めて、徐々に知識と経験を深めていくのがおすすめです。
重症化する前に早めの予防が大切
シロアリは静かに、しかし確実に家をむしばんでいきます。だからこそ、何も問題が起きていない今この瞬間から予防を始めることが重要です。
シロアリ被害は初期であればあるほど対処が簡単で、費用も安く済みます。
自分の家を長く大切に使っていくためにも、早め早めの行動が結果的に家計と家族を守ります。
まずはできる範囲から、シロアリ対策をスタートさせてみてください。
お家の修理は、私たちみんなのお家の修理屋さんにお任せください
今回の記事では、シロアリ予防を自分でする方法について解説いたしました。
この記事を読んで、シロアリ被害を受けた家の修理を依頼することを検討しているけれども、どの業者に依頼すれば、理想の形に仕上げてくれるのか分からないという方が多いのではないでしょうか。
お家の修理なら、私たちみんなのお家の修理屋さんにお任せください!
みんなのお家の修理屋さんでは、エリア最安で修理を行っており、相見積もりも大歓迎です。
東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県では最短即日でお伺いし、工事をお待たせしません。
また、施工後は5年間の保証があるため、安心してご依頼いただけます。
ぜひ一度、下記URLよりお問合せください。LINE・電話でもご相談を受け付けております。