フローリングに黒いシミができる4つの原因とは?お手入れ方法やお手入れの注意点などを解説
最初は輝きがあり美しいフローリングも、年月が経過すると全体的に黒くなってきたり、部分的な黒ずみが目立ってきたりします。そうなって初めて、「黒ずみを何とかしたい…」と気になってくる方が多いのではないでしょうか?黒ずみは掃除してもなかなか取れないため、部屋も暗く薄汚れたイメージになってしまいます。今回は、フローリングの黒ずみの原因や、原因別の除去方法、やってはいけない黒ずみの落とし方などを解説いたします。
フローリングの黒いシミの4つの原因
生活習慣
日本では「屋内では素足で過ごす」という方も多いでしょう。素足で床を歩き回ると、どうしても床には皮脂や汗などが付着してしまいます。また、リビングで鍋や焼き肉を楽しむと、湯気に含まれた油分が床に落ちることもあります。
さらに、食べ物や飲み物をこぼした場合も床が汚れます。埃や糸くずなどのゴミも少しずつ付着し、最終的には床が黒ずんだり、点々とした黒い汚れが現れるのです。
幼児、ペットの尿
小さな子どもや室内でペットを飼っている家庭では、床に粗相してしまうことがあります。このような尿が汚れの原因になっていることも考えられます。
粗相をすぐに発見できれば問題ありませんが、見えにくい場所で気づかないうちに粗相され、そのまま放置されると、汚れが黒ずみに変わっていることがあります。
ワックスの劣化
フローリングの場合、床面を保護するためにワックスを塗布している家庭も多いでしょう。しかし、ワックスは時間と共に劣化します。この劣化したワックスが黒ずみの原因となることもあります。床全体が少しずつ黒ずんで見える場合、それはワックスの劣化による汚れであると考えられます。
カビ
湿気が多い場所では、床にカビが生える可能性があります。床の上にカーペットなどを敷きっぱなしにすると、湿気がこもりカビが発生することがあります。和室では、「畳を保護するため」と思って上敷きを敷きっぱなしにした結果、梅雨時にカビが生えたというケースも見られます。
フローリングでも、カーペットやマット類を敷きっぱなしにすると黒いカビが生えることがあります。子どもが転倒した際の衝撃を緩和するためにクッションマットを敷いている場合も、注意が必要です。
フローリングの黒いシミの原因別の落とし方
生活習慣による汚れの落とし方
皮脂や汗など、日常生活で付く汚れは、掃除機やフロアワイパーで埃やゴミを取り除く掃除では落とせません。しかし、水拭きすることで簡単に落とせることがあります。固く絞った雑巾での水拭きがおすすめですが、フローリングワイパーにウエットシートを取り付けて掃除する方法でも良いでしょう。
もしウエットシートだけで落とせない場合は、床用洗剤を使用します。クッションフロアや複合フローリングの場合、この方法で皮脂や汗を取り除けます。ただし、無垢フローリングは水拭きや洗剤を使う掃除ができないため注意が必要です。
幼児、ペットの尿による汚れの落とし方
同じ汚れでも、尿由来の汚れには特に注意が必要です。皮脂や汗による汚れの場合、フローリング表面に塗布されたワックスが汚れをはじくため、床材に染み込むことはありません。しかし、ペットや子どもが床で粗相してしまった場合、尿の成分がワックスを通り越して床材にまで染み込む恐れがあります。
発見が早ければ、尿をすぐに取り除き、水拭きや洗剤で掃除すれば問題ないでしょう。しかし、発見が遅れて尿が床に染み込んでしまった場合、家庭では完全に汚れを落とすことが難しいです。汚れがひどく気になる場合は、プロのクリーニングサービスに依頼するのがよいでしょう。
ワックスの劣化による汚れの落とし方
ワックスの劣化による黒ずみは、ワックスの塗り替えで驚くほどきれいになります。現在塗布されているワックスを剥離し、新たにワックスを塗り直せば、床は見違えるほどきれいになります。ただし、床材によってワックスの剥離方法や塗布できるワックスに違いがあります。まずは床材の種類を把握し、新築時に指定された方法でワックスの剥離と再塗布を行いましょう。
カビによる汚れの落とし方
床にカビが発生した場合、むやみにカビ取り剤を使うことは避けましょう。カビ取り剤が床材に染み込み、かえって床を傷めてしまう危険があるためです。水拭きで落とせる場合は、水拭きでカビを取り除き、その後しっかりと乾燥させるとよいでしょう。水拭きでも落とせない場合、家庭での対応は難しいかもしれません。
特に畳にカビが生えた場合、カビが畳の奥深くまで根を下ろしている危険があります。このような場合は、プロに相談し、掃除で済むか畳替えが必要か判断してもらうことをおすすめします。床にカビが生えた場合は、無理せずプロに相談して対処してもらうのが無難です。
フローリングの黒いシミの2つの防止策
水分、湿気を残さない
フローリングは木材製であり、床下の構造材料も木材製であることが多いです。前述のように、水分は腐食の大きな原因となるため、フローリングが水で濡れた状態で放置されないように心掛けましょう。
お茶などがフローリング上にこぼれた場合、すぐに拭き取る習慣を身につけることが大切です。特に、キッチンやトイレ、洗面所は水分が飛散しやすく、床に水たまりができやすい場所です。キッチンペーパーやタオルを常備しておくことで、すぐに拭き取る習慣をつけることができます。
ワックスがけを行う
無垢材の無塗装フローリングの場合、定期的なオイル塗装が必須です。水滴が無塗装のフローリング上に放置されると、木材に水分が浸透してシミが生じます。このような現象が繰り返されると、腐食が進行することがあります。
一方、フローリングの表面に保護層としてUV硬化樹脂が塗装されているものもあります。このタイプのフローリングはツヤがあり、表面が平滑です。UV硬化樹脂の保護機能は高く、水を弾くため、多少の水滴ならフローリングが水を吸収してシミになることはありません。
ただし、時間が経つと保護膜が劣化し薄くなります。そこで、定期的にワックスをかけることで保護層の劣化を防ぐことが重要です。また、窓際の日光にさらされる部分のフローリングの色が変化することがあります。
フローリングの黒いシミの誤った手入れの仕方3選
強酸、強アルカリの洗剤を使う
強い酸性やアルカリ性の洗剤は、木材や表面の塗装、オイルなどを傷める可能性があります。洗剤の液性は必ずチェックする必要がありますね。
ささくれを剥がす
フローリングにささくれができた場合、ささくれの根元からハサミやカッターでしっかり切り取りましょう。その後、紙やすりで処理するとさらに安全ですが、該当部分のオイルや塗装をやり直す必要があります。
ささくれの原因はいくつか考えられます。木材が水分によって変形することや、重い物の負荷や摩擦、または経年変化の一つとして挙げられます。天然素材を使用しているため、このような変化は避けられないと言えます。
水気を残す
基本的には、無垢フローリングに水拭きは推奨されません。ただし、汚れを取るために水拭きをする場合もあるでしょう。その際は、水分を残さないように入念な乾拭きが必要です。
水が浸透すると腐食やカビの原因になります。水拭き後には、乾拭きや風通しを良くするなどの対策を取って、しっかりと乾燥させましょう。
特に、表面に塗装やオイルの処理をしていない無垢材は注意が必要です。吸水力が強く、水分に対しては一層気を配る必要があります。
まとめ【フローリングの黒いシミが取れないときはプロに相談】
水拭きなどで対処できる黒い汚れなら、家庭でも掃除できるかと思います。ただし、無垢フローリングの場合には水拭きができません。また、水拭きでは取り除けない汚れもあります。
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フローリングのシミが気になる方は、是非私たちにご相談ください。