床下の湿気対策の費用相場はいくら?業者の選び方も解説!
家の健康は床下から始まります。多くの家庭が直面する床下の湿気問題、その解決策は意外と身近にあります。
この記事では、床下の湿気対策にかかる費用の相場を詳しく解説し、最適な業者の選び方もご紹介します。
湿気による不快感や健康被害を防ぎ、家全体の快適性を高めるための第一歩として、ぜひお役立てください。
床下の湿気対策の費用相場はいくら?
床下の湿気対策の費用相場について解説していきます。
床下換気扇
床下の通気不良を解消するためには、換気扇の設置が一つの有効な手段です。
湿った空気を外に排出し、新鮮な空気を導入することで、床下の湿度管理に役立ちます。この換気扇はモーター駆動のファンを用いて、物理的に湿気を移動させる仕組みです。特に30坪(約99平米)までの住宅では、2台から4台の換気扇(約10万円〜30万円)で効果があるとされています。
床下防湿シート
土壌からの湿気を遮断する主要な方法として、防湿シートの敷設があります。
床下の水分の大部分が地面から来るため、防湿シートを床下全体に敷くことは根本的な対策です。費用は約15万円前後で、床下湿気対策の中でもコストパフォーマンスが高いと言えます。
ただし、土壌からの湿気を完全に遮断するためには、床下の全面にわたってシートを敷く必要があり、一部のみの施工では効果が限られます。
床下調湿剤
床下の湿度調整には調湿剤が有効です。
床下調湿剤は、湿気が多いときに吸収し、乾燥すると放出する能力を持っています。炭を原料とする製品は消臭効果もあります。調湿剤は、防湿シート上に直接散布する方法と、調湿マットに入れる方法があります。費用は坪当たり1万円から3万円、合計で約35万円程度が相場です。
ただし、防湿シートやマットの効果が大きいため、調湿剤はあくまでも床下の湿度コントロールを補助するものと思っておきましょう。
テクノガード工法
テクノガード工法は、床下の土壌に樹脂製の防湿皮膜を施工し、湿気を物理的に遮断する方法です。
これは床下湿気対策として最も効果的な方法の一つであり、シロアリ対策も兼ねています。防湿シートと異なり、隙間が生じにくいのが特徴です。費用は1階床面積1平米あたり12,500円(税込13,750円)、総額で約50万円と高価ですが、一度施工すれば長期にわたり効果を発揮し、追加コストがかかりません。
床下の湿気対策をすべき4つの理由
床下の湿気対策をすべき理由について解説していきます。
木材が腐る
家の強度を支える木材が湿気の影響で腐敗するリスクがあります。
木材の含水率が25%を超えると、木材腐朽菌が発生しやすくなります。この菌は自然界で木材を分解する役割を担いますが、家庭では構造的な強度を損なう原因となります。床下の空気、温度、栄養分は変更が難しいため、湿度管理が重要です。
木材腐朽菌による被害は、シロアリ被害以上に深刻で、床下の湿気を適切にコントロールすることが不可欠です。
カビが発生する
床下の湿気はカビの発生を促す主要因です。
カビは家庭内の喘息やアレルギーの誘発リスクを高めるため、発生を防ぐことが重要です。床下の湿気が床上に上昇すると、家全体がジメジメとし、カビが室内にも広がる恐れがあります。カビは独特の臭いを放ち、住環境を悪化させるため、床下の湿度管理は健康的な住環境を維持するためにも必要です。
シロアリが発生する
シロアリは、知らず知らずのうちに家庭に侵入し、木材を食害します。
床下の湿気はシロアリの好む環境を作り出し、土台や柱など重要な構造部分を蝕む可能性があります。シロアリは乾燥した木材でも発生しますが、床下を乾燥させることで被害リスクを減らすことが可能です。シロアリの被害は、家の構造的強度に深刻な影響を及ぼすため、床下の湿気対策は不可欠です。
住宅の寿命が縮む
床下の湿気を放置すると、最終的には住宅の寿命を短くする原因となります。
木材腐朽菌やシロアリによる木材の強度低下、湿気による金物の錆などが進行し、住宅全体に影響を及ぼします。長期的な観点からも、床下の湿気対策は住宅の健康と寿命を守るために重要な役割を果たします。
床下の湿気対策での業者の3つの選び方
床下の湿気対策での業者の選び方のポイントをお伝えします。
現地調査を行う業者を選ぶ
床下の湿気対策を適切に行うためには、業者による丁寧な現地調査が不可欠です。
多くの信頼できる業者は工事前に必ず現地調査を実施します。この調査を通じて、床下の実際の状態を把握し、適切な対策を提案できるからです。
しかし、中には現地調査を省略してすぐに工事を始める業者も存在します。こうした業者は、状況を正確に把握せずに作業を進めるため、問題の解決に至らないこともあります。そのため、現地調査をしっかりと行う業者を選ぶことが重要です。
最低限の知識は身に着けておく
床下の湿気対策に関する最低限の知識を持つことは、適切な業者選びに欠かせません。
知識がないと、業者の提案を鵜呑みにしてしまい、必要以上の対策を勧められるリスクがあります。これは、過剰なサービスによって費用が増大する原因となることもあります。基本的な知識を持つことで、適切な対策と不必要な提案を見分けることが可能になり、結果的にコストを抑えることにつながります。
相見積もりを取る
床下の湿気対策を検討する際には、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。
3〜4社の見積もりを比較することで、市場の相場を理解しやすくなります。この過程では、業者の信頼性やサービスの質も評価できるため、悪徳業者を見分ける助けにもなります。
作業内容や費用が明確でない業者、また異常に安い価格を提示する業者には注意が必要です。このような業者は、後に追加費用が発生する可能性があるため、十分な比較検討が必要です。
床下の湿気対策で今すぐやるべきこと
床下の湿気対策で最も手軽にできることは、換気孔の周囲を整理することです。
まずは、家の基礎部分にある換気孔の位置を確認し、その前に物が置かれていないかをチェックしましょう。換気孔は建築基準法施行令に基づいて防湿対策として設けられている重要な部分です。換気孔の前に荷物や鉢植えがある場合は、それらを移動させる必要があります。また、周辺の雑草を刈り取り、換気孔の網に溜まったゴミや塵を除去することも大切です。
換気孔が一つでも塞がれると、床下の通気が妨げられ、湿度が上昇しやすくなります。このような基本的な対策を行うだけでも、湿気の改善に大きな効果が見込めるため、是非試してみてください。
まとめ
床下の湿気対策は、家の健康と快適さを保つために非常に重要です。
適切な換気、防湿シートの敷設、調湿剤の使用など、多様な方法がありますが、専門家の知識と経験があれば、より効果的に問題を解決できます。
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床下の湿気対策でお困りの際は、ぜひみんなのお家の修理屋さんにお任せください。