床下収納のカビの3つの原因とは?カビ取りのやり方や予防方法も解説!
家の中で最も見落とされがちな問題の一つが、床下収納のカビです。このような隠れた場所に生じるカビは、見た目の不快感だけでなく、健康への潜在的なリスクもはらんでいます。もしもあなたが「床下収納が気になる」「カビの発生をどうにか防ぎたい」と考えているなら、この記事があなたの強い味方となるでしょう。
この記事では、床下収納のカビ対策について、効果的かつ簡単に実行できる方法をご紹介します。収納スペースを最大限に活用しながら、カビの発生を防ぐテクニックや、万が一カビが発生してしまった場合の対処法まで、幅広くカバーします。また、定期的なメンテナンスの重要性と、それを簡単に行うためのコツも解説します。
家族の健康を守り、快適な住環境を保つために、床下収納のカビ対策は欠かせません。この記事を読めば、カビの心配から解放され、安心して生活できるようになるはずです。床下収納のカビと上手に付き合い、清潔で快適な家を実現しましょう。
床下収納のカビの3つの原因
カビの原因について解説します。
密閉空間であるため
床下収納のカビの最も一般的な原因の一つは、その密閉された空間にあります。密閉された空間では空気の流通が悪く、湿気がこもりやすいため、カビの発生に最適な環境が形成されます。特に、床下収納は家の他の部分と比べて通気性が低く、日光もほとんど当たらないため、湿度が高くなりがちです。このような環境は、カビの胞子が繁殖しやすく、いったん発生すると拡散しやすい条件を提供します。
湿気を含みやすい床下収納の設計・材質のため
床下収納の設計や使用されている材質も、カビの発生に影響を与えます。多くの床下収納は木材や合板などの吸湿性の高い材料で作られています。これらの材料は湿気を吸収しやすく、湿度が高くなるとカビの成長に適した環境を作り出します。また、床下収納の設計が不適切で、例えば防湿対策が不十分だったり、通気性が考慮されていなかったりすると、湿気が溜まりやすくなり、それがカビの原因となります。
床下収納に不向きなものを保管しているため
床下収納に保管されている物品も、カビの発生に影響を与えることがあります。特に湿気を含む可能性のある物品や、湿気を引き寄せやすい物質を収納することは避けるべきです。例えば、湿った衣類やタオル、書類、木製の家具などは、湿気を吸収しやすく、その結果、周囲の環境をより湿らせ、カビの成長を促進します。適切な収納方法と物品の選択は、床下収納のカビを防ぐうえで重要です。
床下収納にカビが生えやすい家の7つの特徴
カビの根本原因を知り、予防策を身につけましょう。
周囲の土地より家の敷地が低い
家が周囲の土地より低い位置にある場合、地下水位の上昇や雨水の流入により床下が湿りやすくなります。これにより、床下収納スペース内の湿度が高くなり、カビが発生しやすい環境が生まれます。特に雨季や積雪後の融雪期には、この問題が顕著になりやすいです。
土壌面が他の敷地面より低い
家の床下が周囲の土壌面よりも低い場合、自然な水の流れが家の方向に向かいやすくなります。これにより、湿気が床下収納スペースに蓄積し、カビの生育に適した環境が形成されます。排水計画や土地の勾配がこの問題の原因となることがあります。
湿地や田んぼだった場所に建てられている
湿地や以前田んぼだったような場所に建てられた家は、地盤自体が湿気を多く含んでいます。これは床下収納にも影響し、湿度が高くカビが生えやすい環境を作り出します。このような地域では特に、防湿対策と床下の通気性の向上が重要になります。
床下が低い
床下が低い家では、地面からの湿気が直接床下スペースに影響を及ぼしやすく、その結果、カビが生えやすくなります。通気性の悪さと合わせて、湿度の高い環境が常態化することがあります。
換気口がふさがっている
床下の換気口がふさがっていると、適切な空気の流通が妨げられ、湿気が滞留しやすくなります。この結果、カビの発生に適した湿度の高い環境が維持されます。
床下に雨水が流入している
床下に雨水が流入すると、湿度が急激に上昇し、カビの成長に適した環境が形成されます。屋根の雨漏りや排水不良などが原因で、床下収納スペースに雨水が侵入することがあります。
排水管から水漏れしている
家庭内の排水管からの水漏れも、床下収納にカビが生える原因となります。水漏れにより床下に常に湿気が供給され、カビの繁殖に適した条件が生まれるからです。排水管の定期的な点検とメンテナンスは、この問題を防ぐために重要です。
床下収納におけるカビの5つの予防策
カビから床下収納を守るための効果的な予防策について深堀りします。
洗剤で拭き掃除する
床下収納のカビ予防には、定期的な拭き掃除が有効です。特にカビ対策用の洗剤を使用して拭くことで、カビの胞子や発生する前の微生物を除去できます。この作業は、カビが生えやすい湿度が高い時期に特に重要で、カビの発生を抑制するのに効果的です。洗剤の選択には注意が必要で、床下収納の材質に合ったものを使用することが大切です。
収納する量は8分目に抑える
床下収納内に物を詰め込みすぎると、空気の流通が悪くなり、カビの発生を促進することがあります。収納する量を全体の8割程度に抑えることで、適切な通気性を保ち、湿気がこもりにくくなります。これにより、カビの発生リスクを低減できます。
定期的に換気する
床下収納を定期的に喚起(空気を入れ替える)することも、カビの予防に役立ちます。この作業により、湿気やカビの胞子が外に排出され、新鮮な空気が収納スペース内に取り込まれます。特に湿度が高い季節や、長期間物を収納している場合には、定期的な喚起を心掛けることが重要です。
収納の底に新聞紙を敷く
新聞紙を床下収納の底に敷くことで、湿気を吸収しカビの成長を抑制する効果があります。新聞紙は湿気を良く吸収するため、これを利用することで床下収納内の湿度をコントロールすることができます。ただし、新聞紙が湿ったら定期的に交換する必要があります。
除湿剤を設置する
除湿剤を床下収納に設置することも、カビ予防に有効です。特にシリカゲルや塩化カルシウムを含む除湿剤は、空気中の湿気を効果的に吸収します。これらの除湿剤を定期的に交換し、常に床下収納の湿度を適切なレベルに保つことが、カビの発生を防ぐ鍵となります。
これらの予防策を実行することで、床下収納のカビの発生を最小限に抑え、収納スペースを清潔で健康的な状態に保つことができます。定期的なメンテナンスと注意がカビ予防には欠かせません。
床下収納に向いているもの
床下収納の活用は、選ぶアイテムによって効果的になります。
食品で収納に向いているもの
床下収納は通常、食品の保管には適していませんが、例外的に一部の食品は適切に保存することができます。例えば、長期保存が可能な缶詰や乾燥食品、非常食としてのレトルト食品などが該当します。これらの食品は湿度や温度の変化に比較的強く、適切に包装されている場合、床下収納での保管が可能です。ただし、湿気や直接の水濡れに注意し、収納環境を定期的にチェックすることが重要です。
食品以外で収納に向いているもの
床下収納は、湿気に強く、頻繁に使用しないものの保管に適しています。例えば、季節外れの衣類、スキーやキャンプ用品などの季節性の高いレジャー用品、または使わないが処分するには惜しい家具や雑貨などです。これらのアイテムは湿気にある程度耐えられる素材でできており、床下収納での保管に向いています。
また、文書や写真アルバムなどの価値ある物品も、適切に防湿処理を施した場合、床下収納に適しています。重要なのは、これらのアイテムが湿気から守られていることで、防水や防湿の袋やコンテナを使用することが推奨されます。
いずれの場合も、床下収納に保管する前に、アイテムが湿気や温度変化にどれだけ耐えられるかを考慮することが重要です。また、収納スペースの状態を定期的にチェックし、適切な環境維持を心掛けることが不可欠です。
床下収納のカビ発生時の対処法
床下収納のカビ発生時の対処法には以下のような手順があります。
カビ取りの準備
【必要なもの】
ゴム手袋、マスク、ゴーグル、長袖の衣類、次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素4%未満)、除湿剤、新聞紙(あれば)。
カビ取りの手順・流れ
- ゴム手袋、マスク、ゴーグル、長袖の衣類を身に着け、窓やドアを開ける。
- 床下収納の中身を全て取り出し、カビが生えていないかチェック。
- 次亜塩素酸ナトリウムを水で1:5の割合で希釈し、スプレー容器に入れる。
- 次亜塩素酸ナトリウムをカビの部分に噴射し、15〜20分放置後、拭き取る。カビが残っていれば繰り返し処理する。
カビ取りのポイント
次亜塩素酸ナトリウムを取り扱う際には、特に注意が必要です。酸性タイプの漂白剤と混ぜると、有害なガスが発生する恐れがあります。また、皮膚に触れると肌荒れを引き起こす可能性があり、目に入ると失明する危険性もあります。これらのリスクを避けるために、ゴーグルやマスク、手袋の着用が非常に重要です。これらの保護具を着用することで、安全にカビ取り作業を行うことができます。
【床下収納のカビは放置すると危険】
床下収納のカビは、見えない場所であるため放置しやすいですが、健康や家の構造に悪影響を及ぼす可能性があるため、早期の対処が必要です。カビの発生を防ぐためには、収納空間の適切な管理と定期的な清掃が鍵となります。もしカビが発生してしまった場合は、今回紹介した方法で対処するか、専門家の助けを借りることをお勧めします。
床下収納のカビ問題でお困りの場合、お家の修理屋さんに相談するのも一つの手です。プロの技術で、カビの原因を特定し、適切な処置を施してくれます。さらに、再発防止のためのアドバイスも得られるため、安心して生活空間を維持することができます。
お家の健康を守るためにも、適切な対応を心がけましょう。
公式サイト https://ouchi-shuri.com/