トイレの床でじわじわ水漏れする10の原因とは?被害を抑える応急処置も解説!
トイレに入るといつの間にか床が濡れてしまっている、という経験をしたことがある方もいらっしゃると思います。しかし、水漏れの原因がわからず放置してしまっていることも往々にしてあると思います。
この記事では、トイレの床が水漏れした際の応急処置の方法、水漏れする原因について解説していきます。
トイレの床でじわじわ水漏れする場合の応急処置
止水栓を閉める
水がどこから漏れているのかわからない場合には、一旦止水栓を閉めることによって水漏れの進行をストップすることができます。排水管から水漏れが発生しているのであれば、使用しなければこれ以上水漏れが進行することはないです。しかし、給水管からの水漏れは給水を止めない限り水漏れが進行してくるので、トイレは使用できなくなりますが悪化を防ぐための応急処置の一つとして使用してください。
タオル・雑巾を敷き詰める
床と便器の隙間にいらないタオルや雑巾を敷き詰めて、便器から溢れてくる水漏れを吸収する方法もおすすめです。これによって、床に水漏れが広がってしまうことを防止し、床への被害も防ぐこともできます。また、修理を行った後にもしっかりと床を吹き上げて、換気などを行って乾燥させるようにしましょう。床に水が残っているとカビの原因になるため、中止しましょう。
防水パテで補修する
便器のひび割れによって水漏れしているなど破損箇所がわかっている場合には、その部分を防水パテで補修することで応急処置が可能がこともあります。
防水パテによる補修は以下の手順によって行いましょう。
1.トイレの止水栓を閉め、破損箇所の水分と汚れを拭き取る
2.ゴム手袋を着用し、防水パテを2分間ほど練り込む
3.破損箇所にムラができないように塗り込む
4.1時間ほど乾燥させる
あくまでも応急処置ということを忘れず、修理業者が来るまでの一時的な対応として行ってください。
トイレの床からじわじわ水漏れする10の原因
給排水設備の水漏れ原因
パッキンの劣化
トイレの床の水漏れで最も多い原因が「パッキンの劣化」です。
トイレは日常生活で毎日使用するもののため、パッキンは経年劣化していきます。そのため、水漏れの際にパッキンを新しいパッキンに交換することによって、あっさりと水漏れが直ることもあります。
トイレのパッキンを定期的に交換する方は少なく、トラブルが発生してから変える人がほとんどのため、10年以上交換した記憶がない方は、まずはパッキンの劣化を疑ってみましょう。
止水栓の劣化
止水栓はトラブルがあった場合に水漏れを止めるためについているもののため、その止水栓が原因だった場合、水を止めることができずに厄介なので注意しましょう。常に開けっぱなしである止水栓は劣化しやすい箇所であることも覚えておきましょう。
この止水栓が原因の水漏れを直すには、まずは元栓を閉めるようにしましょう。
ウォシュレットの劣化・故障
給水ホースやノズル部分、水抜栓、リモコン部分など多くの箇所から水漏れをするのがウォシュレットの特徴なので、一言にウォシュレットからの水漏れといっても箇所はさまざまです。それぞれの修理方法や対処方法を理解し、適切に対応する必要があります。
また、ウォシュレットからの水漏れは、ウォシュレット本体がすでに劣化しており、他の箇所も劣化している可能性もあるため、ウォシュレットごと交換する方が安い場合がほとんどです。
便器やタンクのひび割れ
便器やタンクのひび割れといったトラブルはなかなか起こることではないですが、致命的なトラブルであることは間違い無いです。
スマホや電子タバコの本体を便器に落としてしまったことが原因で、便器が割れることもあります。
こういった場合は部分的な修理が困難なため、トイレ本体を交換してもらう必要があります。
戸建てや持ち家の場合は「専門業者」、賃貸物件であれば「管理会社」に連絡をすぐにするようにしましょう。
フランジの劣化
フランジとは、TOTOやLIXILのリトイレ等に取り付ける際に、戸建てなどの床排水のトイレには必須となる部品です。便器と排水管を繋ぐ役割を持つ部品であり、プラスチックからできています。
このプラスチック製のフランジは使い続けるうちに劣化し、床に排水が染み出て漏れてしまうため、新しいフランジに交換する必要があります。
フランジの取り替えは便器を取り外す必要があるため、自分での交換ではなく業者に依頼するようにしましょう。
ガスケットの劣化
ガスケットとは、便器と排水管を繋ぐために必要なフランジの上に乗せて使うパッキンのことであり、このガスケットも経年劣化をしていきます。
床からの水漏れは、こういった部品から水漏れもあることを知ることによって、いざという時に対処が早くなります。このガスケットも便器を取り外してフランジと一緒に交換する必要があるため、業者に依頼しましょう。
床下の排水管の破損
トイレの床下にある排水管がひび割れてしまうと、その隙間から水が漏れてしまい床に染み出てくることがあります。
また、お風呂やキッチンなどの別の場所にある排水管が破損している可能性もあるため、排水管の破損箇所が不明な場合には、建物全体の止水栓を閉めておきましょう。
便器の施工不良
便器を新たに設置したり交換を行う際に、便器と排水管がうまく接続されていないと、水を流した際に接続部から水が漏れ出てくることがあります。また、便器と排水管以外では、タンクと便器、ウォシュレットと便器本体、などの接続部分が原因である場合もあります。
接続部分にずれが生じていると、そこから漏れた水が便器内部に流れ、床に水漏れを発生させる可能性があります。「便器を新たに設置してすぐ水漏れした」などの場合には、施工不良の可能性があるので、業者にすぐに連絡しましょう。
給排水設備以外の水漏れ原因
結露
トイレであっても、寒暖差によって結露が発生します。
特に、冬などは陶器であるトイレは冷えやすく、室内との寒暖差によって多くの水滴が発生することがあります。しかし、基本的にはトイレには結露対策がされているため結露が発生することは少ないのですが、繰り返し結露が発生してしまう場合は劣化が考えられるので、トイレの修理を行いましょう。
おしっこ
トイレの床がびしょびしょになっており、「水漏れが発生したかも?」と思ったが、アンモニア臭がしたため、子どもに聞くと「こぼしちゃった」と言われた、という経験をしたことがある方もいるかもしれません。
これは当たり前ですが、ただおしっこを外してしまっただけなので、アルコールでしっかり除菌し、本人にお灸をすえるようにしましょう。
トイレの床でじわじわ水漏れする際の原因の見分け方
透明で臭いがない水漏れの場合
床の水が透明で匂いがない場合は、パッキンなどの部品の経年劣化による上水の水漏れが、タンクや便器の結露による水漏れの可能性が高いです。
被害がこれ以上進行しないためにも、止水栓をしっかりと閉めるようにしましょう。
黄色・茶色で臭いがある水漏れの場合
床の水が濁っていたり、明らかに下水のような匂いがするのであれば、便器と排水管を繋ぐ部分からの水漏れの可能性が高いです。
床の水からアンモニア臭がする場合には、誰かがおしっこをこぼしただけの可能性があるため、アルコールで除菌して拭き取りましょう。
トイレの床がじわじわ水漏れする際の修理方法
パッキンの交換
トイレに使用されているパッキンは「給水栓」と「止水栓」の2つです。
パッキンの交換はそこまで難しい作業ではないですが、きちんと作業しなければ状況が悪化する可能性もあります。
自分でパッキン交換をする際には、しっかり手順を確認し注意して行うようにしましょう。
給水管のパッキン交換手順
必要な道具
・マイナスドライバー
・モンキーレンチ
1.交換中の水漏れ防止のために、止水栓と閉めた状態で水を流しタンク内の水を空にする
2.タンク側と止水栓に接続部分があるため、モンチーレンチでナットを外す
3.取り外したなっとにストレーナーというフィルターがあり、両サイドにパッキンがあるため、どちらも新品に交換する
4.パッキンが給水にしっかりとはまるように確認しながら、きちんとナットを閉める
止水栓のパッキン交換手順
必要な道具
・マイナスドライバー
・モンキーレンチ
・ウォーターポンププライヤー
1.必ず水道の元栓を閉めて、噴出しないようにする
2.止水栓のナットを外すと、コンマスピンドルというジョイント型のパッキンが2つあるので、取り出す
3.コマスピンドルを外すと、水栓ケレップというコマのような形の部品があるため、その2つを差し込み交換する
4.止水栓を破損しない程度にきちんと閉める
温水洗浄便座の交換手順
必要な道具
・プラスドライバー
・マイナスドライバー
・モンキーレンチ
1.ウォシュレットを外す前に、トイレタンクの横の止水栓を閉める
2.現在使用している給水管と分岐金具をモンキーレンチで押さえながら、ナットを取り外す
3.分岐金具を止め、止水栓を押さえながらパッキンを挟んで取り付ける。フレキシブル管はボールタップ本体を固定し、ナットを閉める
4.便座を固定しているナットを外し、便座本体を取り外す
5.ゴムプッシュを便座取付穴に差し込み、ベースプレートを取り付けて固定し、ウォシュレットをカチッと音がするまで差し込む
6.分岐水栓に給水ホースの袋ナットを取り付け、止水栓を徐々に開けていく。最後に、コンセントを差し込む
自分で修理してはいけない箇所
タンク、便器
タンクや便器を自分で取り替えるのは、非常に大変な作業になるため、業者に依頼するようにしましょう。
通常、業者にトイレの交換を依頼した際には、必ず現地調査に来て配管の位置と排水管の太さなどを調べに来ます。太さに合うフランジを準備し、選んだ便器が適切か判断し施工に移ります。
しかし、自分で修理をするとなると、便器を取り外さないと「フランジの有無」や「排水パイプのサイズ」などがわからないため、行き当たりばったりな作業になります。
「失敗することも承知でやる」という方以外は、きちんと業者に依頼をして修理するようにしましょう。
フランジ、ガスケット
この2つの交換には、便器を取り外す必要があります。
タンクや便器を取り外す作業は大変な上に、後戻りできない作業のため、プロに交換してもらうことが一番早く終わります。
トイレの床でじわじわ水漏れするのを放置するリスク
床材が腐食する
トイレの水漏れによって、トイレのフローリングに徐々にしみ、床材が腐食してしまう可能性があります。さらに、柱に水がつたっていき、柱が腐ってシロアリが発生することもあります。
シロアリが繁殖してしまうと、柱の修繕工事が大掛かりになってしまい費用がかさむだけでなく、トイレと全く関係のない箇所にまで多大な被害を及ぼしてしまうこともあります。
カビ・悪臭が発生する
床に水漏れが発生する度に拭き取ったとしても、カビが発生することがあります。日本は高温多湿のため、少しの尿が飛散しただけでカビの栄養素となり、黒カビが発生します。
また、このカビの匂いや腐食した床板などによって、悪臭が発生することもあります。匂いがトイレだけでなく、家全体に影響が及ぶこともあるので注意しましょう。
賃貸の場合、他の部屋に被害が及ぶ
マンションやアパートなどの賃貸物件の場合、水漏れを放置していると下の階の部屋まで水が染みてしまい、迷惑をかけてしまうことがあります。最悪のケースだと、弁償のみでは済まずに訴えられてしまうことも考えられます。近隣の方々と良好な関係でいるためにも、水漏れが発生した際には、すぐに修理を行いましょう。
トイレの床でじわじわ水漏れした際のQ&A
業者に依頼するのとDIYで直すのはどちらが良いか?
自分で水漏れを修理する場合だと、今すぐ修理でき費用も安く済ませることができる可能性があります。しかし、パッキンの交換ですら慣れていない人がやろうとすると、失敗をする可能性があります。また、修理にかかる手間や時間に加えて、失敗した際のコストを考えると、最初から業者に依頼をした方が確実に修理でき、結果的に時間も短くコストも安く済むので、業者に依頼をするようにしましょう。
賃貸のトイレで水漏れした際はどう対応すべきか?
賃貸のトイレで水漏れが発生した場合には、まず管理会社や大家さんに早急に連絡しましょう。
基本的にトイレの水漏れは、使用している人の過失でなく、トイレ自体の経年劣化によるものが大半のため、契約次第にはなりますが、貸主が修理費用を負担してくれることの方が多いです。このことを知らずに自分で修理をしさらに悪化させてしまうと、使用者の過失になるため貸主が費用を負担してくれなくなることもあります。そのため、水漏れが発生した際には、自分で修理するのではなく、すぐに管理会社や大家さんに連絡をするようにしましょう。
また、賃貸では下の階の人の迷惑をかけてトラブルに発展してしまうリスクも考えられるため、少しでも違和感を感じたら、トイレの止水栓を閉めて被害を最小限に抑えるようにしましょう。
結露による水漏れは放置しても良いのか?
トイレのタンクの結露によって水漏れが発生していることは、自然なことではないです。
通常はトイレのタンクは結露が発生しないように、コーティングされております。ですが、長年の使用により内部の防露層とコーキングが劣化し、結露が発生しやすくなっていることがあります。
そのため、たかが結露と甘くみることなく、すぐに業者への連絡や管理会社に連絡をするようにしましょう。
まとめ
トイレの床に水漏れが発生した際には、自分で応急処置をすることも可能ではありますが、かえって悪化する可能性もあるため、できればすぐに業者に依頼をして直してもらうようにしましょう。また、少しでも違和感を感じたら放置することなく、すぐに対応するようにしましょう。
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