床下が腐食する5つの原因とは?腐食のサインや放置NGの理由も解説
日常的に目にすることのない住宅の床下ですが、地表面と距離が近く湿度がこもりがちな床下は、知らないうちに腐食や劣化が進行していることがあります。
今回は、床下が腐食してしまう原因や腐食しているサイン、さらに床下の腐食を防ぐ方法などについてお話ししていきます。
床下が腐食する原因
換気不足
ほとんどの住宅の床下には換気口がついていますが、住宅の周囲に密接して建物があったり換気口付近に雑草が生えていたりすることによって換気口があっても通風が確保できない場合もあります。換気不足は湿度を床下に滞留させ、腐食の原因となります。
水漏れ
住宅の水回りから水漏れを起こしていると、水分が床下にまで浸水し、床下の腐食を招きます。バスルームの扉や洗濯機の防水パンなどが劣化してひび割れていると、そこから水漏れが起こる可能性があるので適宜チェックしましょう。
自然災害
台風や大雨などの自然災害による床下浸水にあった際に、適切な対処をしないでそのままにしておくと、床下の水分が抜けきれず腐食することがあります。
土地が低い
もともと海抜が低い土地や、周囲と比べて自宅の立地が低い場合、雨水などが自宅の敷地に流れ込んでしまうため床下に水分や湿気がたまり、腐食へと発展することもあります。
もともと湿地だった
自宅のもともとの立地が沼や水田だった場合は、土壌に多くの水分が残っているため、湿気の原因になります。
床下の腐食を放置してはいけない理由
床下の腐食を放置することで、様々な弊害を引き起こします。
まず、カビによる健康被害です。カビは気管支系の疾患やアレルギー性鼻炎、皮膚炎などを発症させるので、床下にカビが生えている状態は、常に人体に悪影響を及ぼしているのです。
次に、床材の腐食によって構造体の強度が落ちることです。床下には根太や大引といった住宅の基礎となる重要な構造体があるので、それらが腐食することによって強度が落ち、住宅全体の耐震性・耐久性も低下してしまいます。さらにシロアリ発生のリスクもあります。シロアリの好物は湿った木材なので、腐食している床下の木材に寄ってくる可能性があります。シロアリが床下から住宅内部に侵入すると柱や壁、天井裏なども食害に遭うため、建物全体の耐震性が低下します。
床下が腐食しているときのサイン
家がカビ臭い
床下の腐食によって床下にカビが生えてしまっていると、家全体にカビの臭いが充満します。カビの臭いが室内にいても感じるようであれば、かなり腐食は進行しているので早急に対処が必要です。
床がぶよぶよする
床下の腐食によって床材の耐久性が落ちていると、床を歩いたときにぶよぶよすることがあります。シロアリ被害によって床材が食害に遭っている場合も、同様に感じることがあるので早急に点検し、適切な対処をする必要があります。
ドア・窓の建付けが悪い
床材の腐食によって床に歪みやひずみが生じ、家全体のバランスを崩していることによってドアや窓の建て付けが悪くなることもあります。
床下を腐食させない対策
床下の通気性を確保する
床下の換気口の前に物が置いてあったり、雑草によって塞がれていたりすると、床下の通気性が確保できず湿気が溜まりやすくなります。換気口の前には何も置かず、雑草などもまめに処理して床下の通気性を確保しましょう。
調湿剤を設置する
床下に調湿材を設置する方法も効果的です。調湿材は床の腐食だけではなく、シロアリやカビの予防にも役立ちます。
定期的に水漏れ・雨漏りの点検をする
床下の腐食は知らず知らずのうちに進行していることがあるので、原因となる水漏れや雨漏りの点検を定期的に行うことをおすすめします。
バスや洗面などの水回りの配管からの水漏れだけではなく、水回りの下から染み込んだ水が原因で床下に湿気が溜まることもあるので注意しましょう。
また、雨漏りの定期的な点検も重要です。大雨の際には天井や外壁などから雨水が侵入するだけではなく床下にも雨水が溜まることによって腐食を引き起こすことがあるので、大雨の後は床下を点検するとよいでしょう。
床下浸水後は必ず水抜きをする
台風や大雨などで床下浸水の被害に遭った場合は、排水ポンプなどでしっかりと内部の水を抜いてから、送風機などを使って床下をしっかり乾燥させましょう。ご自分でやることもできますが大がかりな作業となるため、できれば専門業者に依頼して、乾燥後の消毒なども含めて念入りな対処をしてもらうことをおすすめします。
まとめ
床下は普段の生活で目に触れないところなので、腐食していても気付かないことがほとんどです。腐食を放置しておくとカビやシロアリが発生し、耐震性も低下するので、少しでも疑わしい症状があったらプロに依頼して一度念入りに点検してみましょう。
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