フローリング床が変色する5つの理由とは?補修方法やリフォームすべきケースも解説
フローリングに使用される木材は自然素材なので、自然劣化以外に様々な要因で変色していきます。フローリングの変色は室内の美観を損ねるだけではなく、木材自体にもダメージを与えるので、進行しないうちに早めに対処する必要があります。
そこで今回は、フローリング床が変色する理由と補修方法などについて解説していきます。
フローリングが変色する5つの理由
紫外線
紫外線によって、フローリング表面の塗膜が劣化し、変色することがあります。日当たりの良い部屋の床などは変色が起こりやすいです。
水分
フローリングは木材なので、水分は大敵です。床にこぼしてしまった飲料やペットの粗相などで水分がフローリングに染み込むと、変色したり膨張したりすることがあります。
化学薬品
フローリング掃除は乾拭きで行うことが理想ですが、どうしても洗剤を使って掃除をしたいのであれば中性洗剤を薄めて使用しましょう。フローリングは中性以外の液体には弱く、アルカリ性や酸性の洗浄力の強い洗剤を使うと変色を起こす可能性があります。フローリング塗膜を痛める原因にもなるのでくれぐれも使用を控えましょう。
湿気
フローリングは水分や湿度に弱いので、室内の湿度が高い状態が続くとカビによる黒ずみなどで変色を起こす可能性があります。
汚れ(油・タバコ)
油汚れやタバコのヤニなどが付着した場合、それらを落とすために強い洗剤を用いることがありますが、洗剤の成分によってはフローリングが変色することもあります。油汚れやヤニを落とす際には中性洗剤を使用しましょう。
変色したフローリングの補修方法
紫外線による変色の補修方法
単一フローリング
無垢のフローリングとも呼ばれる単一フローリングとは、天然の一枚板で作られているフローリングのことです。単一フローリングの変色の補修方法は、変色部分をサンドペーパーなどで表面を削り、仕上げに保護剤としてオイル塗装を施します。
複合フローリング
複合フローリングは、複数の木製の板を貼り合わせて作られたフローリングのことです。複合フローリングの変色の補修方法は、軽度な変色であれば新たに表面にワックスなどを塗布することで元の状態に戻る可能性があります。ただし、変色が酷い場合は張り替えになるかもしれません。
水分吸収による変色の補修方法
コーヒー・調味料
コーヒーや紅茶、調味料などのように、素材の色がもともと濃い液体をこぼしてしまったときは、ワックスなどが塗られていて表面に塗膜があるものに関しては拭き取るだけであらかた除去できますが、単一フローリングなどでは色素がフローリングに浸透してしまうので、拭き取るだけではきれいになりません。
もし、色素が染みこんでしまった場合には、変色した部分のフローリング交換や、染みこんだ液体が目立たない色の塗料で全体を塗り直すなどの対処がありますが、いずれも専門的な作業になるのでプロに依頼することがおすすめです。
ペットの尿
ペットが粗相をしてしまったり、ペット用トイレから尿が床にこぼれてしまったりすると、尿の成分によってフローリングが変色することがあります。
尿に含まれる成分がワックスや塗膜に作用し、変色させる働きがあるため、速やかに拭き取るか、変色してしまった場合には、剥離剤を利用して塗膜を取り除く必要があります。また、尿は臭いも発生させるため、しっかりと拭き取ってから消臭処理も行いましょう。
化学反応による変色の補修方法
フローリングと化学反応を起こしてしまう物資による変色もあります。ゴムや金属などはフローリングとの相性によって設置部分を変色させる可能性があるので、ラグを敷いたり設置面にシートを置いたりするなどして、フローリングに直接触れないようにしましょう。
湿気による変色の補修方法
カビ
カビによる変色は、洗剤などで完全に落としきることができません。カビがフローリングの内部まで浸透している場合は表面を削り取り、再塗装して仕上げにワックスも塗りましょう。
観葉植物
フローリングに直接観葉植物を置いていると、鉢の底とフローリングとの間に湿度が溜まり、フローリングが変色してしまう場合があります。水分や湿度による変色はフローリングの内部にまで浸透していることがほとんどなので、その場合フローリング材を交換しなければ対処することができません。観葉植物を設置する際には、鉢の下にマットを敷いたり、台の上に置いたりして表面を塞がないようにしましょう。
汚れによる変色の補修方法
油
変色の原因が油汚れの場合、油に強い中性洗剤を使用してフローリングの変色を落とし、水拭きの後に乾拭きをしてフローリングをしっかりと乾かしていきます。そして、最後に表面を保護するためにワックスがけをします。
タバコ
タバコのヤニは油性の汚れのため、油汚れに強い洗剤を用いれば除去することができますが、同時にワックスも落としてしまうことになります。ですので、ヤニを落としたあとには新しいワックスを塗って再び保護しましょう。
変色したフローリングの修理費用
DIYの費用相場
フローリングの床の変色をDIYで修理する場合、修理のために必要な道具や洗剤を揃えるだけなので、費用としては数千円程度になります。
業者に依頼する際の費用相場
業者に依頼した場合、変色の度合いや変色部分の面積にもよりますが、業者に依頼した場合は2万円〜5万円程度が相場です。張替えになる場合が最も高くなりますが、張替え後の塗膜やワックスなどもしっかりと行ってくれるので、その場しのぎでDIYで修理して、すぐにまたやり直すはめになるよりは費用対効果が高いと言えます。
補足:賃貸物件の場合は、大家が費用を負担する
日焼けによる変色であれば、原則として修理費用は大家さんもしくは管理会社の負担となります。
また、雨漏りによる変色も、修理費用は大家さんもしくは管理会社が負担することが一般的ですが、被害に遭ってからすぐに対処をしないで時間が経ってしまうと、入居者負担になってしまうこともあるので注意しましょう。
フローリングを補修ではなくリフォームすべきケース
変色の範囲が広い、変色が内部まで達している、変色した部分に変形や剥がれが生じているなどの場合は、補修ではなく張替えなどのリフォームにすることをおすすめします。
注意しなくてはならないのは、フローリングには耐用年数があり、張替えを行なった箇所と他の箇所の耐用年数が変わってしまうことです。フローリングの耐用年数は15年〜20年と言われていますが、もし、ご自宅のフローリングが15年以上経過しているのであれば、変色している箇所を部分的に張替えするのではなく、いっそのことフローリング全体をリフォームしても良いでしょう。
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フローリングを変色させない対策とは
お手入れを怠らない
フローリングの変色を防ぐには、日ごろから適切なお手入れをすることが重要です。
日々の清掃はもちろんのこと、直射日光が当たらないようにUVカット効果のあるレースカーテンを付けたり、定期的にワックスをして表面を保護したりするなどして、変色を未然に防ぎましょう。
過度な湿気や乾燥に注意する
フローリングは自然素材なので、湿度や乾燥によって変色や変質することがあります。夏場の湿度や冬場の乾燥などはフローリングの大敵なので、適宜エアコンなどを使用して、室内環境を一定に保つようにしましょう。
まとめ
フローリングの変色は、日々少しずつ進行していくものです。どんなに日ごろからまめにメンテナンスを行っていても、紫外線による変色や経年劣化などは防げません。できる限りのことはやっているけれど、ご自身でできることには限界があるので、自分ではどうしようもない変色でお悩みの方は、ぜひプロに頼ってください。
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