床から水が染み出る3つの原因とは?応急処置のやり方や修理の費用相場を解説!
家の床から急に水が染み出ることがあります。特にキッチンや洗面、トイレなどの水回りで起きるケースが多いです。もともと水が飛び散りやすい場所ですから、「水をこぼしたのかも」と水漏れに気付かず放置してしまいいつの間にか被害が拡大してしまっていることもあります。もし、床から水が染み出ているのを発見したら早急に対応しなければいけません。
今回の記事では、この床から水が染み出る現象について、原因や予防策、発生してしまった際の対処の仕方などを詳しく解説します。ぜひご一読ください。
床から水が染み出る3つの原因
排水管のパイプ
排水管のパイプが原因で床から水が染み出ているという被害は多いです。排水管は普段見えにくいところにあり劣化などに気が付きにくいですが、毎日生活排水を流すのでどんどん劣化しています。サビたり接続部がずれたり穴が開いたりして破損することもあります。排水管の寿命は環境にもよりますが15〜20年ほどと言われていますので、それ以上経っている場合は特に要注意です。また、排水管にゴミが詰まり逆流してしまい水漏れが起こることもあります。床から水が染み出ているのを発見したら、排水管から水漏れしていないか確認してみましょう。
蛇口
床から染み出る水の原因が蛇口からの水漏れである場合もあります。蛇口自体や根元から漏れることが多いです。蛇口はもともと非常に細かいパーツからできているので、掃除やメンテナンスがきちんと行われていないと早く劣化してしまいます。破損した箇所を放置しておくと被害が拡大してしまうこともありますので、早めの対処が必要です。また、蛇口は構造が複雑なのでDIYなどをするのではなく、すぐにプロに依頼するのが得策です。
シンク下・給水管
排水管や蛇口に異常がみられない場合、シンク下や給水管をチェックしてみましょう。給水管と排水管の接続部が破損してしまっていたり、抜けてしまっていたりするかもしれません。シンク下も普段あまり目にすることがないかもしれませんが、水漏れの原因の1つとして確認してみましょう。
床から水が染み出たときの2つの応急処置
水を使用しない
水漏れの原因であることが多い排水管からの水漏れの場合、そもそも水を使用しないことで水漏れを止めることができる場合もあります。業者が来るまでは水が使えませんが、被害が拡大する前に対処しておきましょう。
止水栓を止める
水を使わないようにしても水漏れが止まらない場合や、もっと確実に水漏れを止めたい場合は、止水栓をしめましょう。全ての水を止めることなく、キッチンのみや洗面所のみなど水漏れしている箇所だけの水を根本的に止めることができます。止水栓は排水管の近くに配置されていることが多く、蛇口のような形のタイプとマイナスドライバーで開け閉めするタイプがあります。また、サビて回らない場合や止水栓が見つからない場合は、元栓を閉める下記の方法がおすすめです。
元栓を止める
止水栓を止めても水漏れがやまない場合は元栓をしめましょう。水道メーター近くにあることが多く、元栓をしめると敷地内全ての水が止まります。ただし、家中の水が完全に止まってしまいますので、早めに業者を呼びましょう。それでも水漏れが止まらない場合は、水漏れ箇所にバケツや雑巾を置いたり、補修テープをつけたりして被害の拡大を防ぎましょう。
床から水が染み出たとき放置してはいけない3つの理由
住宅の寿命が縮む
水漏れが床下まで染み込んでしまったり柱などにも染み込んでしまったりすると、住宅の寿命が縮んでしまいます。特に床下や壁に水が染み込むと、木材が腐り湿気が増えます。そのような環境はシロアリの好物です。シロアリが発生してしまうと、壁や床材などを食べられてしまい、一気に建物の劣化が進みます。耐久性にも関わってくるので要注意です。また、カビが発生する恐れもあります。カビは建物に悪影響を及ぼすだけでなく、人の健康被害も引き起こすので気を付けましょう。
家財が水濡れする
床から水が染み出てしまうと、その上にある家財が濡れてしまいます。特に大きな棚や机は動かしにくいので水漏れを放置していると、捨ててしまわなければいけなくなるかもしれません。家財の周りにタオルをまいたりビニールをつけたりして、なるべく濡れないようにしておきましょう。
下階の住人とトラブルになる
マンションやアパートの2階以上に住んでいる場合は、水漏れが下の階まで被害を出してしまうこともあります。床から水が染み出ている場合、被害が拡大すると下の階の天井から雨漏りのように水が漏れだします。水漏れの原因箇所が分からなかったり、応急処置に自信がない場合は、被害の拡大を防ぐために時間帯に関わらずすぐに業者に連絡するべきです。
床の水漏れ修理の費用相場
・台所排水栓の交換:8,000~11,000円程度
・台所の排水ホース交換:9,000~12,000円程度
・フレキ管交換:12,000~15,000円程度
・止水栓交換:8,000~11,000円程度
・Sトラップ交換:1,000~15,000円程度
・トラップ蛇腹交換:8,000~11,000円程度
・パッキン交換:8,000~11,000円程度
水漏れをDIYで直そうとする方もいらっしゃるかもしれませんが、床の水漏れを自力で完全に修理することはとても難しいです。一見直ったかのように見えても、見えない場所で水漏れが進行していたり、再発してしまったりすることもあります。水道や蛇口の構造はとても複雑なのです。水漏れを発見した場合はすぐに専門知識のあるプロに任せましょう。
床の水漏れを予防するには
水漏れを予防するのに最も有効な手段は掃除です。食材カスや油分などが詰まり水漏れが起こることもよくあるためです。三角コーナーやネットなどを使ってゴミが流れてしまうことを防ぎましょう。また、配管などにひび割れや穴などがあった場合はシーリング材でそれらを塞ぎます。あくまで応急処置ではありますが、水漏れが深刻になることを防げます。また、3か月に1回ほどの頻度で液体クリーナなどを使って内部の詰まりを取り除くことも大切です。水漏れを防ぐだけでなく、排水管などの寿命を伸ばすことができます。
まとめ
今回は床から水が染み込む原因や応急処置の方法、費用相場などについて詳しくご紹介しました。水回り周辺の水漏れは気付きにくいこともあり、いつの間にか被害が拡大している可能性もあります。下の階に被害が出てしまうこともありますから、早めに対処しなければいけません。日頃からゴミを詰まらせないようにしたり掃除したりするなどの予防が大切です。また、水漏れを発見したら自力で直そうとするのではなく、プロに依頼した方が安心です。適切な対処を行わなければ二次被害が起きる可能性もあるためです。
みんなのおうちの修理屋さんでは、家の水漏れの修理にも対応しています。さらなる被害を防ぐためにも早めにご相談ください。