床の修理(知っておきたい!)

【すぐに対処しよう】床がぶよぶよする原因は?修理費用の相場や床を長持ちさせる方法を解説

フローリングを歩くとぶよぶよする場合、何らかの原因で床が傷んでいる可能性があります。放置していると被害が拡大しかねないので、原因を特定して早めの対処が重要です。今回は、ぶよぶよの原因の見分け方や修理費用の相場、床を長持ちさせる方法などをご紹介します。

床がぶよぶよする原因は?

フローリングの床が「歩くとぶよぶよ沈んでしまう」「表面がへこんでいる」場合、主に下記のような原因が考えられます。

<フローリングの場合>

・接着剤の劣化

複数の木板を貼り合わせて作った合板フローリングの場合、接着剤の劣化によって床がぶよぶよすることがあります。
合板フローリングは複数の薄い木板を接着剤で貼り合わせているため、接着剤が劣化して剥がれると中に空間ができてしまいます。この空間に体重をかけると床が沈み込むため、歩くとぶよぶよするようになってしまうのです。特に人の移動が多い部分は接着剤の劣化が起きやすい傾向があります。
修理方法は剥がれが少ないときは接着剤を流し込んで仮釘で固定して対応ができますが、全体的に劣化していれば張替えが必要です。

・シロアリ被害

フローリングの床がぶよぶよと沈み込む場合、シロアリに食べられて木材がボロボロになっている可能性があります。シロアリは湿気を含んだ木材を好むため、床だけでなく床下や柱、梁など建物全体まで被害が及ぶ恐れがあり、早めの対処が必要です。
特にキッチンや浴室などの水回り、玄関付近などはシロアリ被害に遭いやすい箇所です。
被害を一か所見つけたときには家全体に広がっている恐れがあるので、床の修理だけでなく見えない部分も調査し、修繕や駆除、予防を行う必要があります。

・床束(ゆかづか)や束石(つかいし)の劣化

床束とは床面を下から支える柱のような部材、束石とは床束の下に敷く石や鋼などでできた土台のことです。床束や束石が劣化して崩れてしまうと、床との間に隙間ができ歩いたときにぶよぶよと沈んでしまいます。
基礎部分が土でできた古い家の場合、地盤がへこむことで隙間が生じ、床がぶよぶよすることも少なくありません。
修理方法は、地面からの湿気が原因の場合は腐った部材を交換して防湿シートや床下換気扇などを設置し、原因を取り除くのが一般的です。

・根太(ねだ)・大引き(おおびき)の劣化

根太とは床を貼り付ける下地のこと、大引きとは根太を支える木材のことです。
フローリングの床を歩くとぶよぶよする場合、根太や大引きが腐食して劣化している可能性があります。
根太や大引きが湿気によって腐食すると、強度が低下して床がぶよぶよと沈み込んでしまうのです。腐食の原因は水回りの部屋からの水漏れであることが多く、台所や洗面などにフローリングを使う場合は、湿気対策や水漏れ対策をしておく必要があります。
修理方法は、床を解体して腐った木材を新しい木材に交換するのが一般的です。

<遮音フローリングやクッションフロアの場合>

遮音フローリングやクッションフロアがぶよぶよする場合、そもそもの特性であり欠陥ではありません。
遮音フローリングもクッションフロアもクッション性のある床材のため、どちらも歩いたときにふかふかするのが特徴です。
「歩くとぶよぶよするがフローリングにひび割れがない」「ギシギシした床鳴りがない」場合、フローリングの特性のため問題はないといえるでしょう。

フローリングの床が沈む場合の修理・リフォーム費用の注意点

フローリングの床がぶよぶよと沈む場合、家の破損状況によって修理の範囲や金額が異なります。原因が床部分のみの場合は破損した箇所を修理するだけでOKですが、被害が広がっていれば建具の解体や柱の入れ替えが必要なこともあります。状況によっては壁や天井の一部解体や大規模なリフォームが必要な場合もあるので、費用を抑えるためにも早めに業者に調査してもらうと良いでしょう。

リフォームを依頼する際は、複数の業者に調査と見積もりを依頼して見比べることが大切です。相見積もりすることで、「根本的な原因を解決できるか」「不要な工事が追加されていないか」確認することができます。

ぶよぶよした床の補修方法は?

腐食してぶよぶよした床は、「新規張り」「重ね張り」「下地工事」のいずれかで補修するのが一般的です。

・新規張り

床の破損が激しい場合は、腐食した床を新しい床に張り替える「新規張り」で対応します。張り替える際に下地を確認できるので、全体の被害状況を把握することができます。施工費用は6畳間のフローリングで10万円が相場です。除湿対策されたものなどの場合は、15万円からが相場といえるでしょう。

・重ね張り

色褪せや汚れなど床の劣化が少ない場合は、古い床の上に新しい床材を張る「重ね張り」で対応します。施工が比較的簡単なため、費用は6畳のフローリングで9万円が相場と安価なのがメリットです。

・下地交換

床の劣化が進み下地まで被害が及んでいた場合は、下地工事で対応します。劣化状況によって工事内容は異なるため、業者と相談して決めるのが一般的です。
床を張替えて根太と大引を交換した場合、施工費用は20万円からが相場です。大掛かりな工事のため、施工期間は1か月が目安といえるでしょう。

DIYが得意な方の中には、「自分でリフォームできないの?」と思う方もいるかもしれません。しかし、床が腐食してぶよぶよになっている場合、専門業者でなければ根本的に解決するのは困難です。
床が腐食している場合見えない部分も被害を受けていることが多いので、表面だけきれいにしても内部の腐食は止められません。
かえって被害が進行する恐れがあるので、床のぶよぶよが気になるときは自分で直そうとせず、業者に依頼してください。

床を長持ちさせるためには

床が腐食してぶよぶよする原因は、過度の湿気や水漏れなどが主です。床は長時間水にさらされると腐食して柔らかくなってしまい、放置していると基礎部分まで影響してしまいます。床を長持ちさせるためには、湿気や水漏れ対策で水分が滞留しないようにすることが重要です。
ここでは、床を長持ちさせるために今からできる習慣についてご説明します。

・水をこぼしたらすぐに拭き取る

木材に水が浸みこまないよう、床に水をこぼしたらすぐに拭き取りましょう。水回りなど水撥ねが起きやすい場所には、マットを敷いて床が濡れないようにすることも大切です。

・換気する

定期的に窓やドアを2か所以上開けて、室内に空気の通り道を作ってあげましょう。お風呂や洗面所などの水回りは特に湿気が溜まりやすいため、換気扇をこまめに回すのがおすすめです。換気扇を回す際はドアや窓を少し開け、空気の入口と出口を確保することが大切です。

・除湿器をつける

湿気が気になる場合は除湿器をつけるのも手です。除湿器には衣類の乾燥用などさまざまな種類があり、目的に合わせて選ぶことができます。

・木炭を置く

木炭は除湿や脱臭、防虫効果があるので、トイレや下駄箱、シンク下など湿気が溜まりやすい場所に置いておくと効果的です。交換の目安は3か月~半年が目安ですが、天日干しすれば半永久的に使うことができます。

・瓶に入れた重曹を置く

重曹は除湿効果があるため、湿気対策に有効です。重曹を瓶に入れてガーゼなどで覆い、湿気が気になる場所に置いておくと良いでしょう。重曹が湿気を吸って固くなってきたら、新しいものに交換するサインです。

まとめ

床がぶよぶよする主な原因は、「接着剤の劣化」「シロアリ被害」「床束や束石の劣化」「根太や大引きの劣化」の4つです。
修理は破損部分が床のみの場合は床だけでOKですが、広範囲に広がっている場合は大規模なリフォームが必要となり、その分費用も高くなります。
リフォームを依頼する際は複数の業者に見積もりと調査を依頼して、「不要な工事が追加されていないか」「根本解決になる工事内容か」見比べると良いでしょう。
床の補修は、破損状況に応じて「新規張り」「重ね張り」「下地工事」のいずれかで対処します。施工費用の目安は、6畳間のフローリングで新規張りが10万円、重ね張りが9万円が目安です。下地交換で床と下地を交換した場合、20万円以上かかると考えたほうが良いでしょう。
DIYで直したい方もいるかと思いますが、DIYでは表面はきれいにできても内部の腐食までは対処できないため、業者に依頼するのがおすすめです。
腐食を放置していると、床だけでなく基礎部分まで劣化が進行してしまいます。
床を長持ちさせるためにも、「室内を換気する」「水をこぼしたらすぐ拭く」など湿気・水分対策を習慣化しましょう。
腐食が広がるほど修理のコストが上がってしまうので、「歩くとぶよぶよする」と思ったときは早めに業者にご相談ください。

イメージキャラクター
まずは電話/フォーム
状況をお伝えください!
0120-025-181
無料見積りフォーム
イメージキャラクター

電話で相談

メールでお見積り