洗面所の床が腐食する2つの原因とは?腐食のサインや3つの補修方法も解説!
ご自宅の洗面所が「ブヨブヨしたり、グラグラしたりする」「変色してきている」ということはありませんか?このような状態の場合床が腐食している可能性があります。洗面所は水を使う場所であるため湿度が高く腐食しやすい場所となっています。この記事ではこのような洗面所の床について、腐食した時の対処法や張り替えにかかる費用、張り替えたあと腐食を防止する方法を紹介していきます。
洗面所の床が腐食する原因
まず、なぜ洗面所が腐食してしまうのでしょうか。ここでは、洗面所が腐食してしまう原因について解説していきます。
湿気が多い
洗面所の床は、水周りであることはもちろん、お風呂と接していたり、窓が小さかったり、換気が十分でない空間であることが多く湿度が高く維持されてしまうことが多いです。そうなると必然的に湿気によって、床が腐食しやすくなってしまいます。
漏水している
洗面所には洗濯機など水を使用する機器が多く設置されているケースが多いため、その分水が漏れてしまう可能性が高くなります。その水によって、洗面所の床が腐食してしまいます。
洗面所の床が腐食しているサイン・症状
以下のような兆候がある場合は、洗面所の床が腐食しているかもしれません。
・床がぶよぶよしている
・床にやわらかいところがある
・ひび割れや剥がれがある
・カビが生えている
など
特に、床がぶよぶよしていたり柔らかくなっていたりする場合は、床が湿気や結露によって腐食している可能性が高いです。ひび割れや剥がれなどの見てわかる劣化がなくても、早めの点検・修理をおすすめします。
洗面所の床の腐食を放置してはいけない理由
耐震性が下がる
床が腐食している状態が長く続くと、建物の強度が低下します。強度が低下することで、一番恐ろしいのが住宅の倒壊です。耐震性がさがるため、台風や地震などの災害が起きた際に崩れてしまう可能性が高まります。
健康被害を及ぼす
床の腐食はカビやダニを発生させます。見た目も悪くなりますが、カビやダニによって健康被害が起こる可能性があります。
例えば、カビが放出する胞子を吸い込むとアレルギーや喘息などが引き起こされます。また、ダニも皮膚を嚙まれたり、死骸や糞によってアレルギー症状を引き起こしたりしてしまいます。
工事費用がかさむ
床の腐食は放置していても直ることはありません。むしろより被害が広がって、工事費用がかさんでしまいます。
被害が少ないうちは簡単な工事で済ませることができますが、床の基礎の部分まで被害が及んでいる場合は工事が大ごとになります。腐食の傾向が見られたら、なるべく早く修理することが大切です。
洗面所の床の腐食を直す3つの方法
張り替え
腐食した床を剥がして、新しい床に張り替える工事です。基本的に床の損傷が激しい場合は、この方法で行うことが多いです。洗面所の床を全て張り替えるため、床の高さが変わることもありません。
重ね張り
古い床の上に新しい床材を張る工事です。床の色あせや汚れが目立つ場合に最適です。また、張り替えよりも工事が簡単なため、費用も比較的安いです。
基礎部分の補修
万が一基礎部分まで腐食していた場合は、基礎部分から補修する必要があります。被害状況によって工事の内容は異なりますので、業者と相談しながら工事を進めていきます。
腐食した洗面所の床はDIYできる?
自分で補修できる場合としては、床の腐食が発生していない場合のみです。その場合だと、床を自分で張り替えるだけで補修ができます。
しかし、床が腐食している場合、目に見えない部分で腐食が拡大している場合がほとんどです。見た目を綺麗にしただけでは腐食を防ぐことはできません。洗面所の床が腐食している予兆としては、「床を歩くとぷよぷよする」「床がやわらかい」「カビが発生している」というものです。このような症状が発生している場合には、床が腐食してしまっている可能性があります。
そのような症状が発生している場合には、自分で補修をすることは不可能なため、業者に依頼をして補修してもらうようにしましょう。
腐食した洗面所の床の補修費用
洗面所の床が腐食してしまっている場合の張り替え費用の目安としては、5万〜12万円程度です。
床の張り替えに加えて下地工事が必要な場合であれば、6万〜12万円程度で、それが必要ない場合であれば、5万円前後で補修してもらうことができます。
しかし、劣化が進んでしまっている場合や、水漏れ、シロアリ・カビが発生してしまっている場合であると、上記の費用よりも多くかかってしまう可能性もあります。そのため、具体的に費用を確認したいのであれば、業者の方に実際に見てもらい見積もりを出してもらいましょう。
腐食しづらい洗面所の床材とは?
洗面所の床材を選ぶポイントは水に強いか、掃除が楽か、デザインが豊富かの3つです。特に洗面所の床材であれば水に強く、掃除が簡単な床材を選ぶことをおすすめします。
クッションフロア
クッションフロアは洗面所やキッチン、トイレなどの水回りによく使われている、塩化ビニル素材の床材です。表面がビニールなので水に強く、汚れもサッとふき取るだけで落ちるので掃除も楽ちんです。
また、適度な弾力性があるので足腰が疲れにくいのも特徴です。厚みは1.5㎜程度から3.5㎜程度まで様々ですので、歩いたときの感触や保温効果、遮音効果などを考慮して選びましょう。
フローリング
フローリングは木材を使用した床材で、無垢フローリングと複合フローリングの2種類があります。基本的に洗面所に適しているのは複合フローリングです。
複合フローリングは下地の合板に素材を貼り付けたもので、表面加工によって遮音性や防水性など様々な機能を持たせることができます。一般的な住宅のフローリングに使われることが多いです。
タイル
タイルといってもいくつか種類があり、住宅の床に使われるのはポリ塩化ビニル素材のプラスチックタイルや陶磁器素材のセラミックタイルが多いです。タイルは表面が加工されているので耐久性が高く、汚れも付きにくいのがポイントです。
また、コルクタイルも水に強いため洗面所の床にもおすすめです。なかには床暖房に対応しているものもあります。
洗面所の床を腐食を予防する方法
そもそも、洗面所の床を腐食させないためには、どのようなことを行っていけばいいのでしょうか。ここでは、床の腐食対策について解説していきます。
換気を行う
洗面所や浴室は水を使用する部屋であるため、必然的に湿度が高くなってしまいます。換気扇や除湿剤を設置するなどして、うまく湿度を下げるようにしましょう。
床に物を置きっぱなしにしない
洗面所の床に放置していると、その部分の湿度が高くなってしまい、その結果床が腐食してしまう可能性が高くなります。そのため、床に置くものは必要最低限にしましょう。
床下に調湿剤を設置する
洗面所に換気扇などがない場合であれば、床下に調湿剤を設置してもらうことによって湿気を軽減することができます。調湿剤を設置することで、床の腐食を防ぐだけでなく、シロアリやカビの予防にもつながります。
定期的にメンテナンスを行う
洗面所は構造的にどうしても湿気が高くなりやすい部屋であるため、こまめにメンテナンスを行うようにしましょう。こまめにメンテナンスを行うことによって、腐食に早く気づくことができ、補修の費用を安く済ませることができます。
まとめ
床の腐食は気づかない間に見えないところまで大きく広がってしまいます。腐食が大きく広がってしまうと、その分工事も大変になります。そのため、腐食に気が付いたら早めに工事を依頼することをオススメします。
おうちの修理屋さんでは、床の腐食による張り替え工事からおうちの関するさまざまなことを行うことができます!
「洗面所の床が腐食してきたから張り替えたい」「床が腐食しているかどうか見てもらいたい」という方は、ぜひ一度おうちの修理屋さんにご相談ください!